第3章 揺れる想い
3-3 雪解け
雪解け
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身体を許したのはどうしてだろう。自分もバイセクシャルなのだろうか、それとも、性的に興奮させられて突き進んでしまっただけなのだろうか……。今の自分の気持ちは? 身体の快感さえあれば、相手は誰でもいいのか……。
ふと気がつくと、ケネスの姿がなかった。
「ケニー?」
起き上がって部屋を見回したが、彼はいなかった。
マユミは、ケンジとケニーの思いがけない情事を見てしまってから、しばらく動悸が収まらなかった。眠れないままベッドに横になっていると、部屋のドアが静かに開けられる音がした。
「だ、誰っ?」マユミはとっさに起き上がった。
「わいや、マユミはん」
「ケニーくん」マユミは怪訝な顔で続けた。「どうしたの? こんな夜中に」
ケネスは後ろ手にドアを閉め、臆する事なくベッドに近づいた。
そしていきなりマユミの肩を両手で掴んだ。
「な、何するの?!」
「マユミはん、わい、あんさんの事が好きや。めっちゃ好みやねん」
マユミはおぞましい予感がして、身体をこわばらせた。「いや、やめて! 離して!」
マユミが暴れ出す前に、ケネスは素早くマユミの唇を奪い、そのままベッドに押し倒した。
「ん、んんんっ!」口を塞がれたままマユミはもがいた。
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ケネスはその強い腕力でマユミを押さえ込み、パジャマ代わりの黒いTシャツの上からバストを揉みほぐし始めた。
「んんんーっ!」ケネスに塞がれた口から言葉を発する事ができず、マユミは呻くばかりだった。ケネスは両腕を背中に回し、強く抱きしめた。すると、マユミの身体から力が抜けていった。彼女は観念したようにケネスにされるがままになってしまった。
マユミの身体が脱力した事を確認すると、ケネスは口を離し、言った。「ケンジよりも、もっと気持ち良うしてやるさかいな、マユミはん」
マユミの気持ちは拒絶していたが、なぜかカラダは無抵抗状態だった。「そう、いい子や、そのままじっとしとるんやで」
ケネスはまず自分自身が全裸になると、マユミの着ていたTシャツを脱がせようとした。すると彼女は異常な程に暴れた。「いやっ! これは脱がせないで! お願い!」
ケネスは肩をすくめた。「わかった。ほな、そのままで」
ケネスはまたマユミにキスをした。男の割には柔らかな唇だとマユミは思った。そしてその柔らかさが次第に心地よさに変わっていった。
ケネスの指がショーツの中に忍び込んだ。「あっ!」マユミは小さく叫んだ。
「ん?」ケネスの指が止まった。「もしかしてマユミはん、生理中か?」
マユミは震えながら黙っていた。
「ナプキンが張り付いとる。っちゅうことは今はどうにか安全期やな。」
ケネスは口角を上げた。
ケネスの指は再び彼女の谷間を
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