第九話 エックスSIDE4
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エックスがレスキュー部隊で活動するようになってから数日経った。
被災者を救助し、ライフセーバーが応急処置を施していく。
被災者への処置があらかた終わったライフセーバーはエックスの方を見ていた。
エックス「瓦礫を向こうに運んで、後はビートブードはあっちのレスキューを手伝って欲しい。ヤンマークは…」
彼は指示を飛ばしていていた。
テキパキとした動作は流石は栄えある精鋭部隊の隊長である。
ヤンマークは基本的にゲイトの護衛をしているのだが、本人の意志でレスキュー部隊に加入している。
エックス「ヤンマーク。そっちを持ってくれ」
ヤンマーク「分かった」
2体の戦闘用レプリロイドの怪力で瓦礫は持ち上がった。
産廃処理用のトラックに放り投げる。
エックス「すまない助かった」
ヤンマーク「いや構わない。僕もこの惨状を見て黙って見ていることは出来ないからな」
エックス「そうか、じゃあビートブードを手伝ってやってくれないか?こっちはあらかた片付いたから」
ヤンマーク「分かった。あまり無理はするな」
羽を動かし、ビートブードの所に向かうヤンマークを見遣るエックスにライフセーバーが歩み寄る。
「お手を煩わせて申し訳ありません」
エックス「構わないさ。俺がしたくてやっていることだから、それと昨日は悪かった。手配に手間取ってしまって」
レスキューの増援を頼んだ時、エイリアに繋ぐはずが、運悪く彼女は席を外していた。
おまけにアクセルと険悪なムードになってしまったが…。
エックス「アクセルに辛く当たりすぎたな。どうも相性が悪いようだ」
「そんなことはありません。彼はあなたに似ていますよ。我先に敵に突っ込んでいくところなどは特に」
エックス「そうかな…俺はあんなに無鉄砲だったかな?いや、確かにそうかも。昔、シグマのやり方を認められなくて、たった1人で敵に挑んだ。まあ、ルインやゼロに助けられたんだけど…」
昔の自分はとても非力でルインとゼロに助けられてばかりだった。
エックス「似ているな…でも俺と彼とでは決定的な違いがある、彼は何の迷いもなく戦っている。自分の信念に従って戦うことが出来る。時々迷う俺とは“心”の在り方が違う」
「“心”…」
ライフセーバーは先日のことを思い出していた。
『由々しき事態です』
指令室にはシグナスとエイリア、アイリスとゲイトがいた。
『エックスが戦闘不能なままではイレギュラーハンターは痛手を被る』
エイリアの表情が険しくなるが、同僚は気づかない。
『アクセルやルイン、ゼロ
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