16話、閑話
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んな好き勝手な研究をしていた奴がいたなんて若干羨ましくなる。俺なんか戦闘アンドロイドの外見を女性にしようとしただけで、軍に却下されていたぐらいだ。
俺はハンベー、マゴベー、ジロベー、という名の三体の重武装大型戦闘アンドロイドを稼働させる。もちろんこの名前を決めた制作者に敬意を払って俺も使うつもりだ。
俺は自分の作った戦闘アンドロイドのレグロンをチラッと見た。
たぶんレグロンは俺のネーミングセンスに感謝しているだろう。
実際シンプルかつエレガントな一号機かレグロンのニ択で悩んだのだが、戦闘アンドロイドにハンベー、ジロベー、マゴベーなんて名前はあり得ない。
それに末尾に『ベー』を入れることが重要なら、普通ヤジロベーを入れるべきだろう。
俺はそんな不満を覚えつつ、稼働したアンドロイド達に武装を整えて地下駐車場に待機するよう命じた。
まだ2Fから運んできた戦闘アンドロイドが十体ほど並んでいたが、いずれも未完成なので技術チームに完成させるよう伝える。
ここまでの作業でもう外は暗くなってしまっていたが後悔はしていない。多少疲れたがやる気満々でさらにD棟に向かった。
M-25戦闘ロボットは研究所に千体以上居て最大勢力を誇っている。だがいかんせんバッテリーが八百個しかないことが玉に瑕だ。
M-25戦闘ロボットはバッテリーを最大五個搭載できるが、仮に一個に抑えたとしても八百体しか稼働させられない。
しかも俺は最初の百体を稼働させた時に、気分でバッテリーを五個づつを搭載させた。つまり既に五百個のバッテリーを使ってしまった計算になる。
もちろん、取り出すことは可能だ。
俺は少し悩んでからバッテリーを五個使っているM-25を遠征用に定め、残っているバッテリー三百個で防御部隊のロボットを稼働させることにした。
電気が通り、最低限の自家発電もできる研究所では、簡単にバッテリーの充電をできる。従って、ここを守る戦闘ロボットはバッテリーを五個も使う必要はない
三個、いや二個でも十分だろう。そうなると、バッテリー二個搭載の研究所防衛特化型のM-25型戦闘ロボットが新たに百五十体配置できる。
俺はいつもの護衛チームにバッテリーの設置を命じて、地味な作業を開始した。
戦闘ロボットの稼働は日付の変わる前に終わった。
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