オーバーロード編
第11話 紅と翠の交錯
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る碧沙がいた。
『新手のオーバーロードだとぉ!?』
龍玄を追ってきたシグルドも、この展開には驚いたらしい。
迂闊だった。報告されたオーバーロードは1体だったが、他に同類がいないとは限らない可能性を見落としていた。もしかしたら、視界に入らないだけで木の陰にうじゃうじゃいるかもしれない。
『コれハいイ拾いモのヲシた』
翠のオーバーロードは杖槍を返し、石附で碧沙の鳩尾を突いた。碧沙はそのまま座り込んだ。気絶している。
『碧沙!!』
龍玄はブドウ龍砲を翠のオーバーロードへ向けて連射した。翠のオーバーロードは尽くを杖槍で防いだ。
翠のオーバーロードが碧沙を抱き上げた。
『オマエたチ、禁断ノ果実がほシいのナラ、付イて来るトいイ』
このキーワードはシグルドのほうに覿面に効いたようだった。
翠のオーバーロードは滑るように“森”の奥へと進み始めた。浮いているかのように、速い。
シグルドがサクラハリケーンを投げて展開した。
そうだ。自分たちを追って来られたなら、ユグドラシルには光実が壊しきれなかったロックビークルがあったことを意味する。よりによってシドが持っているとは思わなかった。これは光実のミスだ。
龍玄もローズアタッカーを投げて展開し、座席に跨った。
両者は同時にロックビークルのエンジンを吹かし、翠のオーバーロードを追った。
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