19:パーティ・プレイ
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は、昼での決闘の約束通り、ユミルも含めた俺達の晩餐を作っていたのだ。
俺達と、そしてユミルの為に飛びっきり美味しい夕食を、と気合い満々に腕をまくるマーブルを見た女性陣は、その張り切っている姿に感化され、キッチンに我も続かんと名乗りを続けてあげて今に至るのだった。
「それじゃ、行って来るよ」
「ん。ユミルくんが我慢できずに木の実でもつまみ食いしてたら、あんたのせいだからね!」
俺は苦笑し、リズベットに見送られ宿を急いで後にした。
冷えた夜の空気の中、雑貨屋へと駆けながらふと空を見上げると……上空の《霊木》の枝の間から、綺麗な三日月が覗いていた。
――それは、死神の握る大鎌の刃に似ていた。
……………。
……本当に、あの中の誰かが……
……と、また思考が沼のぬかるみにはまっているのに気付き、ぐっとそれを飲み込んで頭上への視線を手元のメモへと逃げさせた。
「お、多いな……」
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