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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜常識を謳うチートな彼も来たようですよ?〜 【更新停止】
箱庭の都市
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入れられたガルドの顔は怒鳴り声とともに激変する。口は耳元まで大きく裂け、肉食獣のような牙とギョロリと剥かれた瞳が激しい怒りとともにジンに向けられる。

「口を慎めや小僧ォ……紳士で通っている俺にも聞き逃せない言葉はあるんだぜ…?」
「森の守護者だった頃の貴方なら、相応に礼儀で返していたでしょうが、今の貴方はこの二一○五三八○外門付近を荒らす獣にしか見えません」
「ハッ、そう言う貴様は過去の栄光に縋る亡霊と変わらんだろうがっ!自分のコミュニティがどういう状況に置かれてんのか理解できてるのかい?」
「ハイ、ちょっ「黙ろうか?駄犬君(ガルド)

いきなり現れてた上に親切に教えてくれた黒ウサギの仲間をバカにされた上に女性扱いされて少々イラついていた僕は駄犬君(ガルド)に殺気を放ち強引に黙らせた。

「あ、ごめん。飛鳥どうぞ?」
「あ…。う、うん。貴方達二人の仲が悪いのはわかったわ。それを踏まえた上で質問したいのだけどーーー」

飛鳥さんが鋭く睨む。しかし睨む相手はガルド=ガスパーではなく、ジン君だった。

「そ、それは」

ジンくんは言葉に詰まった様子だったけど、飛鳥さんはその動揺を逃さず畳み掛ける。

「貴方は自分のことをコミュニティのリーダーと名乗ったわ。なら黒ウサギと同様に、新たな同士として呼び出した私達にコミュニティとはどう言うものかを説明する義務があるはずだよ。違うかしら?」

飛鳥は静かに、けれど鋭い声でジンくんを責める。
それを見ていた駄犬君(ガルド)は獣の顔を人に戻し、含みのある笑顔と上品ぶった声音で、

「レディ、貴女の言う通りだ。コミュニティの長として新たな同士に箱庭の世界のルールを教えるのは当然の義務。しかし、彼はしたがらないでしょう。よろしければWフォレス・ガロWのリーダーであるこの私が、コミュニティの重要性と小僧 ーーー ではなく、ジン=ラッセル率いるWノーネームWのコミュニティを客観的に説明させていただきますが」

飛鳥も訝しげな顔で一度だけジンを見るがジンは俯いて黙り込んだままだ。
そして、飛鳥が駄犬君(ガルド)を促す。

「承りました。まず、コミュニティとは読んで字の如く複数名で作られる組織の総称です。受け取り方は種によって違うでしょう。人間はその大小で家族とも組織とも国ともコミュニティを言い換えますし、幻獣はW群Wとも言い換えられる」
「そのくらいわかるわ」
「はい、確認までに。そしてコミュニティは活動する上で箱庭にW名WとW旗印Wを申告しなければなりません。特に旗印はコミュニティの縄張りを主張する大事な物。この店にも大きな旗が掲げられてるでしょう?あれがそうです」

駄犬君(ガルド)はカフェテラスの店頭に掲げられたW六本傷Wが描かれた旗を示す。

僕も、その旗を
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