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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜常識を謳うチートな彼も来たようですよ?〜 【更新停止】
箱庭の都市
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あって見たいな…。
多少興味を惹かれたが、後にしよう。

問題児二人は肩をすくめて、黒ウサギは青ざめていた。
すると、黒ウサギがため息を吐きつつ立ち上がった。

「はあ……ジン坊っちゃん。申し訳ありませんが、御三人様のご案内をお願いしてもよろしいでしょうか?」
「わかった。黒ウサギはどうする?」
「問題児を捕まえに参ります。ことのついでにーーー、W箱庭の貴族Wと謳われるこのウサギを馬鹿にしたこと、骨の髄まで公開させてやります」

悲しみから立ち上がった黒ウサギは怒りのオーラを纏いつつ艶のある黒い髪を緋色へと染め上げ、そのまま外門めがけて跳んで言ってしまった。
へぇ、感情によって色が変化するのかな?と思考していると

「ええと…コミュニティのリーダーをしているジン=ラッセルです。(よわい)十一歳になったばかりの若輩ですがよろしくお願いします」
「ええ、よろしくジン君。私は久遠 飛鳥よ。そこで猫を抱えてるのが」
「春日部 耀」
「それで、僕が椎崎 香夜。男だからね?ま、よろしくね」

ジンくんが礼儀正しく自己紹介をする。
この年でか、すごいな。

「さ、それじゃあ箱庭に入りましょう。まずはそうね。軽い食事でもしながら話を聞かせてくれると嬉しいわ」

飛鳥はジンの手を取って、何か楽しそうに外門をくぐった。


◆■◆■◆

箱庭の内壁に入った後、僕たちは近くのW六本傷Wの旗を(かか)げるカフェテラスに入った。
僕たちは、ティーセット四つにネコマンマを頼んだ。
そのあと、僕たちは楽しく話し合いをしたり、耀のギフトの内容が一部わかったりしたが、

「おんやぁ? 誰かと思えば東区画の最底辺コミュW名無しの権兵衛Wのリーダー、ジン君じゃないですかぁ。今日はオモリ役の黒ウサギは一緒じゃないんですか?」

そして、品のない上品ぶった声がジンを呼んだ。

「僕らのコミュニティはWノーネームWです。Wフォレス・ガロWのガルド=ガスパー」
「黙れ、この名無しめ。聞けば新しい人材を呼び寄せたじゃないですか。コミュニティの誇りである名と旗印を奪われてよくも未練がましくコミュニティを存続させるなどできたものだ ーーーそう思わないかい、お嬢様方」

ガルドと呼ばれたピチピチタキシードの駄犬は僕たちが座るテーブルに強引に入ってきた。飛鳥と耀と僕に愛想笑いを向けるが、駄犬の失礼な態度に冷ややかな目線で返した。

「失礼ですけど、同席を求めるならばまず氏名を名乗ったのちに一言添えるのが礼儀じゃないかしら?」
「おっと失礼。私は箱庭上層に陣取るコミュニティW六百六十六の獣Wの参加である」
「烏合の衆の」
「コミュニティのリーダーをしている、って待てやゴラァ!!誰が烏合の衆だ小僧オォ!!」

ジンに横槍を
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