第一話 提督は新幹線
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「さっきの装置に高速建造剤投入用のボタンがあるのです!」
「これか!」
そして・・・
「初春型駆逐艦の次に開発された白露型の一番艦、白露だよ!」
「提督ののぞみだ。」
「へ?あなたが提督?」
「済まないが説明しているヒマは無い。鎮守府近海に深海棲艦が現れた。竣工直後で悪いが、出撃して貰うぞ。」
「竣工後一番で出撃か。もっちろんいいよ!!」
「よし、出撃する!!」
鎮守府から出撃した電と白露は海面をまるでスケートのように滑っていた。
「まさか、司令官もついて来るとは思わなかったのです。」
そう言う電が見上げる先ではのぞみが背中のバーニアを吹かして飛んでいた。
「やはり、私は前線で戦いながら指揮するのが性に合っているのでね。」
「そうなのですか?」
そうやってのぞみと電が話していると・・・
「一番先に敵艦発見!」
白露が敵艦を発見した。
「あれが深海棲艦か・・・」
「駆逐イ級が一隻なのです。」
のぞみと電もまた敵艦の姿を確認する。
「よし、充分近付いたら攻撃開始だ!」
「「了解(なのです)!!」」
そして、双方は互いの射程に入り、砲撃戦を開始する。
「命中させちゃいます!」
「いっけぇーっ!」
砲撃は見事駆逐イ級に命中する。それによりダメージを与える事に成功はしたが、未だ撃沈には至っていない。
「ガアアアアアアア!!!」
すると、今度は駆逐イ級の方から砲撃を行ってきた。
「はに"ゃ〜っ!?」
それは電に命中し、小破程度のダメージを与える。
「電!おのれ、よくもやったな!!」
それを見たのぞみは鍔の部分にライオンの顔の装飾が施された愛用の剣“ライオソード”を取り出す。
「ライオソード!!」
そして、のぞみがライオソードを上に掲げると、鍔の部分がまるで鬣のように展開し、刀身に電撃が纏わされた。
「ライトニング・ライキング!!」
そして、のぞみが技名を叫びながらライオソードを振るうと、電撃がライオンの姿となって駆逐イ級に向かって突撃した。それは見事命中して大爆発を起こす。だが、爆炎が晴れると駆逐イ級はまだ沈んではいなかった。だが、電撃を受けたせいか麻痺して動けない様子である。
「今だ!二人とも!!」
「魚雷装填です!」
そして、電と白露の発射した魚雷により駆逐イ級は撃沈された。
それから暫くの時が経ち・・・
「司令官がこの鎮守府に着任してから、もう大分経ったのです。」
「そうだな。最初は君と白露だけだった艦隊も、あっという間に大所帯になってしまったよ。おかげで、私自ら出撃する事は少なくなって来
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