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電光提督ノゾミアン
第一話 提督は新幹線
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そして、まず最初に電による鎮守府内の案内が行われた。

「ここが司令官の執務室なのです。司令官はここで私たち艦娘の指揮や事務仕事をする事になっています。」

「なるほど。だが、執務用の机が見当たらないのだが・・・」

のぞみの目の前には段ボール箱が置かれているだけだった。
すると、困惑する彼に電が答える。

「机などの家具は司令官の好みの物を経費で買う事になっています。」

「じゃあ、後でカタログを見せてくれるか?」

「はい、もちろんなのです。では、次は工廠の方に行きましょう。」

そして、二人は工廠へと移動する。



「ここが工廠なのです。ここでは資材を使って艦娘の建造や装備の開発を行います。」

「そうやって戦力を増強する訳か・・・ん?」

のぞみが工廠内を見回していると、あちこちで三頭身の小人が歩き回っているのを見つけた。

「電、彼らは?」

「あの子達は艦娘の建造や装備の開発を行ってくれる妖精さんなのです。」

「妖精が建造や開発を?まるでおとぎ話みたいだな。」

のぞみは妖精がご飯をくれた靴屋の為に靴を作るおとぎ話を思い出しながら言った。

「司令官さんが言うのはちょっと可笑しいような気がするのです。」

「それもそうか。」

「とりあえず、一回建造をしてみてはいかがでしょうか?」

「そうだな。で、どうやればいいんだ?」

のぞみが聞くと、電はある装置の前に彼を案内した。

「この装置に燃料、弾薬、鋼材、それとボーキサイトの四つの資材を投入する量を入力すれば建造できます。開発の場合は向こうの装置で同じ操作をすればいいのです。」

「なるほど。とりあえず、初めてだから全部最低の30にするか。」

そして、のぞみが資材投入量を入力して建造ボタンを押すと22:00と言う数値が出て減少していく。

「電、この数値は?」

「建造までかかる時間なのです。これを見れば誰が建造されるのか大体分かるのです。」

「なるほど。で、これなら誰ができるんだい?」

「22分ですから、白露型駆逐艦なのです。」

「分かった。じゃあ、出来上がるまで他の場所の案内を頼む。」

「はい、なのです!」

そして、二人が工廠を出ようとした時だ。
鎮守府内に警報が鳴り響いたのである。

「何だ!敵襲か!?」

「そうみたいなのです!」

「不味いな。建造が終わるのを待っている暇は無いから出撃出来るのは電だけだぞ。」

この緊急時をどう乗り越えるか考えるのぞみ。その時、電がある提案をした。

「それなら、高速建造剤を使えばいいのです!これを使えば艦娘を直ぐに竣工させる事が出来るのです!!」

「分かった!どうすればいい!!」

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