再会-リユニオン-part1/トリステインへの帰還
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「ワルド君、来たようだね」
レコンキスタの根城と化してしまったロンディニウム城の執務室にて、ワルドは急遽クロムウェルに呼び出された。
「閣下、お呼びですか?」
「ああ、これは君にとってはある意味凶報でもあり、吉報でもある」
「…は?」
仰る意味が分からないとワルドは首を傾げた。
「ああ、この言い方ではちょっとわかりにくいな」
少しだけ間を置いてから、クロムウェルは呼び出した理由を告げる。
「君には以前、アンリエッタ姫とウェールズ皇太子が交し合った恋文の回収と、私以外の『虚無の担い手』の候補者の入手をお願いしていたね」
「はっ。ですが、手紙はともかくその候補者を確保できませんでした。可能な限り確保せよと命じられた身でありながら…」
申し訳ありません。頭を下げて己の主に謝罪したが、クロムウェルはにこやかに笑った。
「いやいや、気にすることはない。それについてだが…その虚無の候補者が生きていたようだ」
「!?」
ワルドはその事実を聞いて顔を上げた。馬鹿な…ルイズたちが、俺がこの手で殺したはずの奴らが生きている!?
「そんなはずがございません!あの時、私は従う意思がなかったあの餓鬼どもをこの手で葬りました!ライトニングクラウドを用いて、死体のひとかけらも残さずに!」
「だが、現在このアルビオン大陸から脱出し竜に乗ってトリステインへと逃亡している姿を確認したと、この大陸周辺を監視しているわが友からの報告があった。それとも、私の言葉を疑うと?」
「い、いえ…そういうわけでは…」
正直疑わざるを得ない。教会で自分がレコンキスタであることを証、ルイズたちを除く王党派をジャンバードを用いることで皆殺しにしたあの直後、自分はルイズたちを全員殺すつもりでライトニングクラウドを食らわせた。それは間違いない。だが、たった今閣下はルイズたちが生きていると言っている。冗談をいうとは考えにくい。
「現在、我らレコンキスタの傘下にあるお友達が、アリゲラを使って追跡中だ。君が言ったところで、すでに彼の手に落ちる可能性が高いと思うのだが」
凶報でもあり吉報でもある、というのは、回収不可と断定した虚無の候補者を殺し損ねたことと、次こそは回収することができるチャンスを偶然にも与えられたと言う意味だろう。
「…いえ、恐れ多いとは承知の上ですが、その可能性は私から言わせればそれこそないかと考えます」
「ほう?」
「我らには、中立的立場であったにもかかわらず我らに逆らってきた敵…炎の空賊どがおりました。それに、これまで我らがトリステインに差し向けさせた怪獣は全てウルトラマンとやらにすべて敗れ去っております。今度も、何かしらの障害が現れ、我らの崇高な理想の邪魔をするに違いないと確信しております」
「なるほど…それにまた新たな障害が出てくると言う可能性もある。な
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