再会-リユニオン-part1/トリステインへの帰還
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隙に滑空して突進するアリゲラ。しかし、それは正面で身構えていたネクサスから見れば自ら死地に向かうものに見えていた。パルス孔に一撃食らわされたこともあり、さっきほどの速度は発揮されていなかった。
決して慌てることなく、アリゲラをただその場で待つネクサス。アリゲラがついに眼前に迫っていた。そして…。
〈シュトロームソード!〉
一刀両断!アリゲラがネクサスのいる場から抜けだしたときには、アリゲラは彼の光の剣の一閃によって身を間二つに切り裂かれ、粉々に爆発して消え去った。
ネクサスは、アリゲラが木端微塵に砕け散ったのを確認すると、今度はサイトたちが乗っていたシルフィードが飛び去った方角を眺めた。ふと、サイトが昨日に言った言葉を思い出した。『どうしたらあんたみたいになれるのだ』、と。
――――平賀。俺はお前が考えているほど立派な男じゃない
どこかもの悲しげに、ネクサスはそう呟いていた。
その様子は、アルビオンから急遽派遣されたワルドも確認していた。現在ジャンバードのコクピットに搭載されたモニターから確認している。この兵器の操縦許可をいただいたときは、とてもハルケギニアの文明で作れるようなものではないと悟らざるを得なかった。流石は始祖ブリミルが箱舟としてお使いになった遺産だ。
「あの時の銀色の巨人か…」
モニターからネクサスの姿を忌々しげに睨むワルド。
レコンキスタがこれまで放った怪獣は全て彼をはじめとした異形の戦士たちによって全て排除されてしまった。どのような狙いのつもりで自分たちに抵抗しているかはわからないが、レコンキスタの崇高な理想の邪魔になりかねない。ここは…『例のあの形態』にこの始祖の箱舟…ジャンバードを変形させて奴を始末しようと考えた。
「ジャンバード、あの巨人を抹殺する。行く……ぞ!?」
自分たちも出ようとしたが、その時、突如ジャンバードの船体に強い衝撃が走った。一体何が起こった。もしや、まさかあいつに先手を取られたのか?ワルドは船外の様子を映し出しているモニターを覗き見る。が、ジャンバードがどこからか放ってきている攻撃に対して自動で回避を繰り返しているために、外の映像がまともに映されていなかった。
ワルドは苦虫を噛み潰したような顔をした。そもそもこの機体に慣れていないうちに『変形前』にこうも邪魔をされてしまっては反撃に転じる隙もない。
「…っち、退くか」
抜け目ない奴め。ネクサスのことをそう言いながらワルドはジャンバードに引き上げるように命令し、ジャンバードは一度アルビオン大陸へと引き上げた。
だが、今のジャンバードを襲った攻撃はネクサスのものではなかった。
「なかなかの成長ぶりだな、ウルトラマン」
この死人のような不気味な声をネクサスは忘れたくても忘れることはできなかった。
「ファウスト…!」
黒き死の巨人、ダー
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