再会-リユニオン-part1/トリステインへの帰還
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アアアアア!!!」
今度の体当たりはかなり堪えた。ネクサスはのけぞるどころか、大きく吹っ飛ばされた。
体中が、知らない間に傷だらけになっていた。切り傷や被弾した個所が多く、あちこちから煙が吹いている。ネクサスは左肩の傷を押さえながら頭上の空を飛ぶアリゲラを見上げる。
(ち…闇雲に攻撃したところで意味はない。マッハムーヴを使って追うにしても、あれは一瞬の効力しかない)
〈マッハムーヴ〉とはネクサスの持つ高速移動技なのだが、その効果は永久的なものではない。ほんのわずか一瞬の間だけ高速移動ができるだけだ。とてもじゃないがアリゲラに追いつくことはできない。だから、いずれ奴から近付いてきた時に…。
…いや、待てよ。敵が常に高速で動き回る。それはこちらから追って行こうとしなければ奴も…ダメだ、この方法だとアリゲラはエネルギー弾を遠くから連続ぶつけてくる。シュウにとって未確認の敵であるため、奴の体力がどれだけなのかはまだわからない。いずれネクサスを倒すことなどできると考えた方がいい。しかし他の方法がないのならば…。
すると、アリゲラが再びこちらに近づいてきた。しめた!
〈マッハムーヴ!〉
ネクサスはとっさに両腕のアームドネクサスを合わせ、アリゲラがちょうど眼前に来たところで高速移動、背後に回り込んだところで尾を掴むことに成功した。
尾を掴んだままブン!とアリゲラを引っ張って自分の側に引き寄せる。狙うは、アリゲラの背中にあるパルス孔。
「オオオオオ…シュワ!!」
拳にエネルギーを込め、アリゲラのパルス孔を打ち砕いた。
「ギィイイイイイ!!!」
エンジンの壊れた車など恐ろしくもない。今の一撃を持ってして、アリゲラは自慢の速さを失った。
パルス孔を失い、一発の光弾でネクサスの視界を一時的につぶすために挙げた土しぶきを煙幕代わりに巻き上げ、その隙に空を駆けて一旦空中に逃げるアリゲラ。だが、ネクサスの機転でパルス孔が損傷したために速度が思うように上がらなかった。ネクサスは逃がすまいとアリゲラの尾を捕まえ地上にたたきつけると、倒れこんだところで拳を数発アリゲラに叩き込む。
「デュ!ダ!」
アリゲラも負けず、ネクサスに両翼で挟み込もうとする。それを両腕で防ぐネクサスだが、アリゲラはそれを狙っていた。両腕を一時的に封じられたことで隙が生じた彼を蹴りで跳ね除けて立ち上がった。アリゲラが立ち上がったところを、彼はハイキックでアリゲラの顔を蹴りつけた。アリゲラもカウンターでネクサスの腹にキックするが、逆に二発目のハイキックを喰らい、さらにもう一発殴られたところで背後に回り込まれ、拳を背中のパルス孔に叩き込まれた。今の一撃でアリゲラは超高速移動能力を失った。それに起こったのかアリゲラは胸部から光弾をネクサスに向かって発射、対するネクサスはバック転で避けた。
その
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