暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
再会-リユニオン-part1/トリステインへの帰還
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戦っている最中も同様だった。
「フン!!」
手から三日月状の光刃〈パーティクルフェザー〉を数発発射し、アリゲラに攻撃を仕掛けるネクサス。だが、アリゲラは直ちに宙へ飛び立ち、豪烈な速さでネクサスに突撃した。その拍子に、ネクサスの胸元にアリゲラの右翼が剣のように直撃し火花が起こる。
「ドワ!!」
一撃を食らって大きくのけ反ったネクサスは、アリゲラから一撃もらった胸元の箇所を押さえる。斬りつけられた箇所が摩擦熱によって煙を吹いている。
アリゲラは得意の高速空中旋回を繰り返しながら、エネルギー弾を乱射しながら地上のネクサスを狙う。〈サークルシールド〉を展開し、ネクサスはそれらを防いでいく。
(速すぎてメタ・フィールドに誘い込むのも困難だな)
ネクサスは頭上を飛ぶアリゲラは忌々しげに睨む。

「速すぎるわ。目で追うのも一苦労ね」
シルフィードの背中に乗る仲間たちと共に、仲間たちが評価する一方、サイトは傷つくことも恐れずアリゲラと対峙するネクサスを見下ろしていた。
「…」
ウルトラマンとしてこなしてきた功績・履歴を考えると、元は素人なうえに同化したウルトラマンと仲違いをしたままで失敗続きのサイトよりも、辛辣な言葉を吐きながらも目の前の敵を的確に倒し人の命を守ることを重んじたシュウの方が評価されるかもしれない。
だが、シュウ自身はそれをよしとは思わないことをサイトは想像もしていない。
それは、彼の過去に大きな要因があったが、今はまだ…語ることはできない。
「なんとか、あのウルトラマンを助けることってできないの?」
「だめ。今のうちに逃げる」
キュルケがどうにかできないのかとタバサに言って見たが、タバサは首を横に振った。
「た、タバサ!」
自分たちが助けられたと言うのに、このまま黙って逃げるというのか?ルイズは納得しかねるぞと言いたげに声を上げた。
「私たちでは、あの怪獣は倒せないし、手傷も追わせる手もない。あのウルトラマンの足を引っ張るだけ」
「…!」
ルイズはワルドの裏切りのせいで任務を失敗した時から…いや、それ以前からずっと引きずっていた無力感を痛感した。確かに、怪獣なだけあって体が頑丈なうえにシルフィードでも追いつけないほどの速さで動き回れたら、こちらでは打つ手が見つからない。
「ルイズ、今は任務の話をアンリエッタ姫にするのが優先するべきことだ。そうだろ?」
「…ええ。わかったわ」
「シルフィード」
ギーシュも一言口添えし、ルイズは納得してくれた。そして、タバサから飛ぶように命じられたシルフィードは改めてトリスタニアの城へと直行していった。





その頃、ウエストウッド村。
「くう…くう…」
ルイズたちを見送った後、女子部屋と男子部屋のそれぞれに子供達を寝かせたテファは、就寝時間を過ぎてもシュウ
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