第一話 「魔王セラフォルー・レヴィアタン」
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安心した。
そして、後ろから警戒した様子で付いて来たサーゼクスは彼らがセラフォルーの知り合いらしいというのを彼女の言葉から察して問いかける。
「セラフォルー、彼女達はいったい……?」
「……私の行方不明事件の折に知り合った人達なんだけど、でもどうしてここに」
「とりあえず、彼らを運ぼう。執務室にある簡易ベッドじゃ足りないか……」
「う〜ん、とりあえず起こすのが先じゃないかな?」
「それも、そうだね」
運ぶにしても人を呼ぶのはまずいだろう、だが二人で6人も運ぶのは無理があるので、可哀想だが起きてもらうしかない。
「セリカ様、起きて! セリカ様!」
セラフォルーが赤髪の男性、セリカを揺すって声を掛けた。すると、ゆっくりとだがセリカの目が開かれ、セラフォルーの姿を確認して、慌てて起き上がる。
「セラフォルー……なぜ、お前が」
「お久しぶりです、セリカ様。ここは私の故郷、冥界にある議事堂の中庭なんですけど……セリカ様たちはどうしてここに?」
「お前の故郷……? っ! エクリアたちも一緒だったか……」
「はい、エクリア様たちも気を失っているだけみたいです」
「そうか……」
とにかく、事情を知りたいので、エクリア達も起こして、場所を移動する事になった。とは言っても先ほどまでサーゼクスとセラフォルーが仕事をしていた執務室に移っただけなのだが。
「まず最初にサーゼクスちゃん、彼らの紹介からするね?」
「ああ、頼むよ。私は事情が判らないのでね」
「じゃあ、まず赤い髪の彼から」
「ちょっと待った……彼? 彼女、ではなくかい?」
「あ〜……」
サーゼクスはやはりというか、勘違いしている。
セリカはどこからどう見ても女性にしか見えないが、れっきとした男なのだ。その旨を説明すると、当然のようにサーゼクスは驚愕していた。
「それで、彼がセリカ様……セリカ・シルフィル様で、お隣のメイドさんがセリカ様のお屋敷でメイド長をやってるエクリア・フェミリンス様」
「セリカだ……一応、男だ」
「エクリアです、よろしくお願い致します」
「それで、青い髪の子がマリーニャ・クルップちゃんで、隣の女の子がシュリ・レイツェンちゃん」
「よろしくね〜」
「よ、よろしくお願いします」
それから、緑色の髪の少女とピンクの髪の少女については、セラフォルーも知らない。今回が初対面なのだから。
「それで、セリカ様……その二人は?」
「お前が帰った後に新しく使徒になった二人だ。緑色の髪の方がサリア・レイツェン、もう一人はレシェンテ」
「さ、サリアです〜」
「レシェンテじゃ、よろしくのセラフォルー」
「うん、よろしくね〜☆」
それから、セリカ達にサーゼクスの紹介と、改めて自分のことを紹介する事
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