一四話 プロジェクトΩ
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向かって来るのか?逃げずにこの狂夜に近づいて来るのか?」
俺の言葉に反応したかのように星花が答えた。
「近づかなきゃ…テメーをぶちのめせないんでな…」
そして…俺の目に思いっきり目潰しをかました!!
ちらっと横を見ると骸も目潰しされていた。
…多分幾姉だろ…
俺は目潰しをされたって…目を閉じたり覗きをやめたりは、しないッ!!
「もう…諦めた方がいい…」
「ちがうね…『道』というものは自分で切り開くものだ…ということでひとつ、この新月狂夜が…実際に手本を見せてやるぜ。道を切り開くところのな」
ドゴォともう一つ覗き穴を壁に作った。
右目をやられたところで…まだ左目が空いているぜ!!
そしてもう一発目潰しが来た。
アゲハだ。
しかし目を閉じる気は、さらさらない!!
「いや!?閉じろよ!?」
アゲハが声をあげた。
「もう…無理…どんなにやっても無駄…」
星花が俺に忠告してきた。
「『無理』だと? この俺は無理なことばかりして来た奴だった…無理だとか、無駄だとかいった言葉は聞きあきたし、おれたちには関係ねえ」
すると、星花とアゲハからプッツンと聞こえたような気がした。
「もうてめーにはなにもいうことはねえ…とてもアワれすぎて何も言えねえ…」
「てめーは、この星花がじきじきにブチのめす」
俺の目を刺している両方の指に力が入った。
そして連打が始まった。
「ぐおお!?」
たまらずに俺は、覗くのをやめて、後ろに倒れてしまった。
そして…穴は、塞がれた…
…「俺は正しいと思ったからやったんだ後悔はない…こんな世界とはいえ俺は自分の信じられる道を歩いていたい!」
…俺の最後の声は…聞こえた…だろうか?
まあ…いいや…
その時、俺の身体が少し浮いた気がした。
「…え?」
気がしたでは、無く…その通りだった。
俺の体は…持ち上げられていた。
骸か?と思って俺を持ち上げている奴の顔を見てみる。
そいつは…
「やらないか」
ガチホモだった。
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