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Angel Beats! the after story
それぞれのクリスマス音無×かなでの場合
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ンが一望できた。それはあの世界で見た夜空のように輝きを失わない星のように人々の心を虜にしているかのようにカップルたちが立ち尽くしていた。

だけど、時に輝きたくても輝きを失う星も存在する。

「本当に綺麗ですね。音無さ……ん?」

「そうだな本当に綺麗だ。ん?どうしたかなで?」

不思議そうに俺の顔を覗き込むかなでに訪ねた。

「どうして泣いているんですか?」

「泣いてる?そんなわ…….け…が…」

かなでの言った通り、目からは涙が零れ落ちていた。

「何かあったんですか?よかったら話してください。力になれるか分かりませんが気が楽になれますよ」

「いや。なんでもないよ。目が乾燥してるからだよ」

そうですかと納得してくれたかなでに感謝しつつ、またイルミネーションを見る。

「音無さん、あれ見てください!」

かなでの指先には俺の腰ぐらいの高さがあるハート型のイルミネーション設置されていた。

「せっかく来たんですから写真撮りましょ!」

「ああ。良い記念になるからな」

順番を待ちをしていたがすぐに俺たちの順番が回ってきた。スタッフの人にケータイを渡し、俺とかなではハートの真ん中に顔が見えるようにくっつき、スタッフの合図とともに笑顔で写真に写った。

閉園時間まで回って後。かなでを家まで送るためにかなでの家まで歩いていた。
「今日は誘ってくれてありがとうございます音無さん。これでセンター試験とかがんばれそうです」

「俺もかなでと来れてよかったよ。こんな楽しいクリスマスは生まれて初めてだよ。また一緒に行こうな?」

「はい!」

かなでの家が見えてきた。

「じゃあなかなで。次は会うのは受験後かな?それまで元気にな」

「寂しいですけど。必ず合格しますから待っていてくださいね」

「当たり前だ」

そう言ってかなでの頭を撫でていると……。

空から白い結晶が舞い落ちてきた。

「ゆ…き?」

「ホワイトクリスマスだ〜」

嬉しくてはしゃいでるかなで。ホワイトクリスマスを堪能し終わり。

「じゃあ、音無さん近いうちにまた」

「じゃあな。かなで」

かなでが家の中に入ったのを確認した後。白く降り続ける雪を見ながら、思い出しながら帰路につく。



………初音……今日はお前の───だったな。ものすごい遠回りをして遅くなったけど、ようやく約束を果たせそうだよ。立派な医者になってさ、お前みたいな子供たちをたくさん救うよ。ずっと輝き続けられるように……。

こんなダメなお兄ちゃんだけど……。もう二度と……初音。お前を失わないよ。これから先ずっとな。

おっと、言い忘れてたな。





メリークリ
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