第01話 転移
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サポートを頼む。後のバイオロイドは、全て日本人にしてある。
戸籍は、ハッキングして作る予定だ。当面の活動資金も宝石類を錬金して、販売益を得る。拠点は、その資金で広い土地を購入して、錬金で作る。
転移先は、1968年の京都近郊とする。オルタネイティヴ3予備計画招集された年でもある。介入を始めるのに、丁度良い。」
「ファザー質問です。分身体とは、何ですか?」
未来が質問する。未来と光司は、光輝とマザーに育てられた。所謂、育ての親だ。公式の場所以外では、ファザーと呼んでいる。
「クローンは、分かるな。同じ遺伝子で、造られた人間だ。しかし、全く同じではない。育った環境によって、オリジナルとは別の個性を持つ。
一方、バイオロイドは、人間遺伝子から作られるが、プラントで急速培養される。しかし、頭脳の大半は、高度なAIだ。
しかし、ゴーストダビング装置で本人のコピーが作れる。但し、元の世界技術では、劣化する。どうしても同じにならない。俺の場合は、別だ。脳の大半が量子電導脳に置き換わっている。量子電導脳を並列化すれば、完全なコピーが出来る。簡単に言うと、アナログコピーとデジタルコピーの違いの様なものだ。完全なコピーなので、分身体と読んでいるにすぎない。他に意見が無ければ、早速転移を始めよう。」
出席者は、全員頷いた。他に意見は、無いようだ。
モニターに、技研の実験場が移る。
『早速プラン通り、始めてくれ。』
光輝が現場に、電脳通信で指示を出す。
小型艦が地上から、ふわりと浮き上がった。
それを確認した、虚無のメイジが世界扉の呪文を唱える。
『ユル・イル・ナウシズ・ゲーボ・シル・マリ ハガス・エオルー・ペオース・・・。』
長い呪文が終わると、空中に鏡の様な物が浮かび上がった。
小型艦は、鏡に向かって前進して行った。鏡を素通りした直後、鏡は消え術者は膝をついた。精神力を使い果たしたのだ。
「転移は成功したようですね。光輝。」
マザーが感想を述べる。
「そのようだな。」
「今、小型艦より通信が入りました。無事成功との事です。」
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