15話、第2章エピローグ
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完全に支配して仲間の安否を確認して、死者を安らかに眠らせて欲しいという願いを叶えてくれることです」
「……よろしいでしょう。今晩、自衛軍基地に増援を出します。同行して大佐の指揮下に入って下さい」
「あの片腕の方ですね。喜んで従います。それと先程残っていた三名が自衛軍基地行きを志願しています。呼んでも構いませんか?」
軍曹は自衛軍兵士の飯山一等兵と二階一等兵、そして大西巡査長を連れて戻ってきた。二人の兵士は軍曹に従って仲間を探したいらしい。他方婦警の大西巡査長は、自衛軍基地で一人家族を探している人物に付き添いたいらしい。
俺は両方に許可を出した。出発する際に武器を与えるようキャリーに命じた。また軍曹を副リーダーという役目につけた。
井出軍曹は井上少尉に遠慮して固辞したが、これは俺が押し切って引き受けさせた。とにかく納得したと判断したので会議室に行くよう指示する。
それからしばらくすると、B棟二階を視察していた香田巡査部長がやってきた。
「皆さんはどうしたのでしょうか」
「会議室に行って貰っています。それで香田さんは良い部屋割案を思いつきましたか」
「良いかどうかはわかりませんが、いくつか腹案があります」
「是非聞かせて下さい」
「その前に今後も契約者が増える可能性はどの程度あるのか知っておきたいですね」
「増える可能性はかなり高いと思っています。いまのところ研究所の物資にはかなり余裕がありますので」
まあ、連隊規模の自衛軍基地を占有している研究所は、かなり武器と食糧に余裕のあるグループのはずだ。そのため俺は、ある程度の数の新参者を受け入れて良いと思っている。
「そうなると将来のことを考えて最低減のプライバシーを確保するという形がよろしいと思います。私のような独身者は二人部屋で十分ですし、寝る時間や自由時間をずらせばプライバシーもそれなりに確保できます」
「なるほど……。部屋割りの最終判断は一緒に検討しますが、部屋割りの素案は香田さんにお任せします」
「分かりました。お任せ下さい」
「それから井出軍曹と大西巡査長、飯山一等兵、二階一等兵が自衛軍基地に向かうことになりました」
「大西巡査長もですか?」
俺は訝る香田巡査部長に事情を伝えた。軍曹を副リーダーにしたことなどは含めて、香田巡査部長は納得したようだ。
「では、会議室に行き香田さんがリーダーに、井出軍曹が副リーダーになったことを伝えましょう」
会議室では問題なくリーダー及び副リーダーの就任式が終わった。自衛軍基地で契約した人々には、香田さんを命の恩人と考える人が多い。おそらく問題ないだろう。
その後、B棟二階の片付けが終わったというので、香田リーダーの指揮でベッドなどの生活必需品を運び込むこませることになった。もともと研究室にあった机椅子などの一部は二階の喫
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