アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第二話 ソロからパーティーへ
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ソレイユが言ったことに疑問を持つキリト。その疑問にルナが答えた。
「私も料理スキルはマスターしてるよ。この量をアスナ一人で調理するのは時間がかかるから私もすることにしたの」
「そ、そうか、じゃあ、たのんだ」
「りょうか〜い。じゃ、アスナとっととはじめちゃお」
「そうね。ちょっと待っててね、二人とも」
それだけを言い残しルナとアスナはキッチンへと消えていく。その二人を見送ったソレイユは今までの疑問をキリトに聞いた。
「そういえばキリト君」
「な、なんだよ、ソレイユ?」
笑顔で話しかけてくるソレイユに再び嫌な予感を覚えた。
「アスナとは家に呼び合うまでの仲になったのか。前に聞いたときはそんな感じじゃなかったのに」
「い、いや、その、向こうから言い出したことなんだけど」
その言葉を聞きソレイユは溜息を吐きあきれ果てる。訝しげな表情のキリトだがソレイユは構わずつぶやいた。
「なんもわかってねぇのな、お前」
「?」
それでも首を傾げ続けるキリトを無視し、キッチンで料理をしているであろうアスナに憐みの念を送る。それから十分近く最近のことで雑談しているとキッチンからアスナとルナが戻って食卓が整えられた。キリトとアスナ、ソレイユとルナが向かい合わせで席に着いた。
それから、料理のうまさと豪華さが伴ったのか、四人は一言も発することなく食べることに集中して黙々と美味を味わった。
◆
「ああ・・・いままでがんばって生きててよかった・・・」
「そうだね、久しぶりにこんなおいしいものを食べたよ」
アスナとルナのその言葉に同感といったようにうなずくキリト。ソレイユもリアクションを起こさないだけでそう思っている。しかし、その饗宴の余韻をアスナが破った。
「不思議ね・・・。なんだかこの世界で生まれて今までずっと暮らしてきたみたいな、そんな気がする」
「・・・俺も最近、あっちの世界のことまるで思い出せない日がたまにある。俺だけじゃないな・・・この頃は、クリアだ脱出だって血眼になる人が少なくなった」
「攻略のペース自体落ちてるよ。いま最前線で戦ってるプレイヤーは、五百人もいないよ。危険度のせいだけじゃない・・・みんな、この世界に馴染んできてる。この世界に・・・」
「それはそうだろう。だってこっちのほうが生きてるという実感がある。毎日惰性的に生きていた現実より生きる、ということを深く実感できるからな」
ソレイユの言葉にキリトが頷く。
「でも、わたしは帰りたい」
「そうだね。向こうでやり残したこともたくさんあるし」
「・・・そうだな」
アスナとルナの言葉になずくソレイユそれにキリトが付け加えて言った
「それに、俺たちががんばらな
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