暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0755話
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に刑務所の中に入り、上で警戒しているオズマ達の死角に入りスライムを展開。0.01mm程度の細さにして刑務所内部を探索していく。その結果……

「1人も存在していない、か」

 より正確には生きている人間は1人も存在していない、というのが正しい。とある場所から聞こえて来る、ポタポタとした水が落ちるような音。それが何なのかは考えるまでも無い。
 そもそも、刑務所の中にいた囚人達はともかく看守が1人も残っていないというのはおかしいのだ。……まぁ、普通に考えればどうなったのかは明らかな訳であり。

「オズマ、刑務所の中に囚人は1人もいない。恐らくは……」
『三島が連れ去った、か。だが何の為にだ? 戦力か?』
「普通に考えればそうだろうな。重犯罪人の類が収容されている場所だ。それ相応の経歴の持ち主が多いだろうし、もしそうじゃなくても数合わせの使い捨てとしては使えるしな」
『ちっ、胸くそ悪い。確かに囚人にしてもここで捕まっているよりは自由に暴れる方を選ぶだろうしな。……ご苦労だった。すぐ政府に連絡を入れるから戻って来てくれ』
「ああ。……それと、看守は全滅だ。南の方にある一室に死体が詰め込まれている」
『……了解』

 その言葉を聞き、俺は機体へと戻っていく。
 生きている人間が1人も残っていない以上、機体を警戒する必要も無いのだろうが……まぁ、念の為にとミハエルの機体が近くで待機しているのを見ながらコックピットへと乗り込む。
 そのまま政府とやり取りをしているのだろう。20分程して、オズマからの通信が入ってくる。

『向こうと話が付いた。すぐにこっちに人を寄こすそうだ』
『じゃあ、僕達はもう帰ってもいいんですか?』
『いや、向こうから人が来るまで一応ここにいて欲しいとの事だ』
『けど、隊長。ここに捕らえられていた囚人が連れ出されたのなら、早いところ探し出した方がいいんじゃ? 何しろフロンティア船団内に潜伏している以上は……』
『ミハエル、お前の気持ちも分かるがそれに関しては俺達の仕事じゃない。新統合軍が動くらしい』

 なるほど。まぁ、新統合軍……と言うか、政府にしても面子を潰されてる以上は自分達で今回の件を解決したいんだろう。
 だが、それは難しいと思う。何しろ相手にはVF-27が最低まだ1機は残っているのだから。しかも、アンタレス小隊の小隊長でもあるブレラ・スターンの操る機体が。他にもテロ行為を行ったキノコの部下達がいる事を思えば、ある程度纏まった戦力があるのは確定だろう。
 ……あのキノコ、無意味に根回しは上手そうだしな。いや、人の欲を煽るのが上手いと言うべきか。
 とにかく、ブレラ・スターンという駒があるだけで新統合軍は手も足も出せなくなる。機体性能が違い過ぎるし、何よりもあの重量子ビーム砲だ。
 もっと
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