第七話 アクセルSIDE4
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か、彼は拳を握り締める。
アイリス「アクセル、彼らは突然変わったと言うけど、変わる前に何があったか教えてもらえないかしら?」
アクセル「ある日レッドから、コピーしたDNAデータを渡すように言われて……。それまでは一度もそんなこと言われたことなかったのに……」
彼の、意味深げな言い方に、ゼロは鋭く眼を細める。
ゼロ「……まさか?」
僅かに間を置いて尋ねた彼に、、アクセルは頷いた。
アクセル「そうなんだ…。それからしばらくして、みんながどんどんパワーアップし始めたんだ……」
ゼロはDNAデータについての知識はほとんどないが、会話の内容から“そのこと”を察するのは自然な流れだった。
ゼロ「……DNAデータを利用したのか?」
アクセル「多分ね…詳しいことは分からないよ。レッドは何も教えてくれなかったから……。でもこれだけは確かなこと、僕はいつの間にか利用されていたんだ!!この能力のせいで!!」
唇を噛み締め、きつく拳を握る。
肩は微かに震えている。
ルイン「…アクセル」
哀しみを大いに含んだ声に、何と言えばいいか判らず、複雑な心境で彼の名を呼ぶ。
聞こえていないわけはないのだが、気付いていないかのように彼は続けた。
アクセル「みんなは自分達のパワーアップのことばかり考え、僕はひたすらデータ集め。最初はみんなの為と思っていたんだけど………やり方がどんどん非道くなっていって、耐えきれず逃げ出したんだ……。……それと……」
ゼロ「…うん?それと…何だ」
言葉を止めたアクセルを、ゼロが優しく促せば、彼ははっとしたように首を振った。
アクセル「アハハッ……な、なんでもないよ!!」
笑って誤魔化す。
ゼロは少し訝しんだが、追及はしなかった。
ルナ「ところでアクセル」
アクセル「何?」
ルナ「DNAデータでパワーアップする技術は確かに存在するけど、それを知っているのは極一部のレプリロイド工学員くらいなんだ。レッドアラートにそういうことが出来る人材がいるとはとてもじゃねえが思えねえんだけどよ?」
アクセル「うん、そうなんだ。レッドアラートにはそんなことが出来る奴なんかいないんだ。」
ゼロ「…どういうことなんだ……?」
ルイン「一体レッドアラートで何が起こっているの…?」
ルナ「…こうしていても始まらねえよ。とにかく今は前に進むしかない。ほれ、アクセル」
アクセル「え?わっ!!?」
ルナがアクセルに手渡したのは黒を基調としたルナのバレットと同型の銃とハンドボウガンのような銃である。
ルナ「黒い銃がディフュージョンレーザー。ホーミング性能のある拡散レーザーが放てる。連射もバレット程じゃねえけど利く。そしてそのハンドボウガ
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