第七話 アクセルSIDE4
[1/6]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
アクセルが帰還した時、ルインは仮眠を終え、ゼロはもう帰っていた。
メンテナンスも終え、指令室でアイリスから渡されたハーブティーを飲んでいる。
アクセル「やあ、ゼロ。今回は早かったね」
ゼロ「ふん、口の減らない奴だ」
アイリス「まあまあ、はいアクセル、ルナ。あなた達にはホットミルク」
まだ子供の2人にはハーブティーは口に合わないだろうと判断して、砂糖をいれた甘いホットミルクを渡した。
アクセル「ありがと」
ルナ「ふう〜…やっぱアイリスの作ったホットミルクは美味いな」
一口飲んで言うルナに、ルインは思わず苦笑した。
ルナ「そういや、エックスは?医務室か?」
ルイン「エックスなら出掛けてるよ〜」
ハーブティーと茶菓子のクッキーを口にしながら答えるルイン。
アイリス「エックスなら…」
アイリスが答えを言い切る前にモニターに映像が映る。
エックス『こちらエックス。…?アクセルじゃないか。エイリアは?』
アクセル「エイリアなら食堂に行ったよ。ダグラスと話があるんだってさ」
エックス『そうか』
モニターに映るエックスの背後には大破したビルやボロボロの鉄材が無残な姿をさらしている。
アクセルはそれにいたく興味をそそられた。
アクセル「エックスは何してんの?」
エックス『レスキュー部隊で活動中、被災者の救助に当たってるんだ』
アクセル「はあ?」
素っ頓狂な声を上げる。
ハンターがレスキュー?
あれは基本的に非武装タイプのレプリロイドの仕事ではないか。
エックス『俺にも出来ることがある。そういうことだ。』
アクセル「戦えないのに何やってんのさ?怪我しないうちに帰ってきた方がいいんじゃない?今のエックスに何が出来るっていうの」
ルイン「アクセル!!何てことを言うの!!」
ルインが叱責するがアクセルの発言はある意味当然かもしれない。
戦えないハンターなど意味がない。
ハンターはイレギュラーを処分するために力を授かった。
その力がない今のエックスは…。
だがエックスから放たれた言葉はアクセルの胸を突くものであった。
エックス『アクセル、君が言っているのは“力の正義”か?』
静かでありながら厳しさを秘めた声で問い掛ける。
アクセル「え…?」
エックス『力があれば何でも出来ると考えることは、力こそ全てを支配するという意味だ。それは多くの犠牲を生み出してきた。あのシグマも同じことを考えていた。“自分達レプリロイドは優れた存在、人間など不必要だ”と』
アクセル「そんなつもりで言ったんじゃないよ!!シグマなんかと一緒にしないで!!あいつは悪い奴じゃないか!!」
エックス『………』
今度はエックス
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ