第五話 大角大尉!!今度は薙刀だ!!その十二
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「その一歩の為にでごわす」
「今度こそジャスティスカイザーを」
「懲らしめましょう」
彼等を、というのだ。そうしてその大角に出撃命令が降った。この時当の大角は日本の女子高生、袴姿の彼女達に薙刀を教えていた。そこでだった。
セーラー服の海軍衆の兵士にだ、海軍の敬礼を受けてこう言われた。
「大角大尉、おめでとうございます」
「うむ、時が来たな」
大角も海軍の敬礼で返礼しつつ兵士に応える。
「出陣の時が」
「山本元帥、東郷元帥からのご命令です」
「ジャスティスカイザーを討てと」
「場所はなんばグランド花月前です」
「何故その場所なのだ」
「作者の思いつきです」
実に重要な決定だった。
「作者がとりあえずそこにしようと考えた結果です」
「作者は何秒考えたのだ」
「一秒です」
「つまり殆ど考えていないのだな」
「全く、です」
完全な思いつきだった。
「東大寺も大阪城も場所にした、では後はとなりまして」
「それでなんばグランド花月前か」
「とりあえずそこにしようと」
「他の場所は考えつかなかったのか」
「ふと三輪大社や長谷寺も思ったそうですが」
「そうした場所にはならなかったのか」
「後で使おうと考えまして、打ち切られない限りですが」
作者の思い付きでそうなる作品だ、この作品の最大の特徴の一つだ。
「その場合はです」
「そうか、では私が難波に行きだな」
「そこで戦って頂きます」
「時は何時だ」
「日曜の正午です」
その時にというのだ。
「新喜劇の上演前です」
「劇を観る臣民達が笑いにより癒される前にか」
「大尉に再併合の大義の前の最後の憂いを取って頂きたいと」
「栄誉を下さったのだな」
「左様です」
そうだとだ、兵士は大角に答えた。
「それでは宜しいでしょうか」
「栄誉、有り難く受けさせて頂く」
これが大角の返答だった。
「そして臣民達に薙刀と日帝衆の心を見せよう」
「お願いします、それでは」
兵士はここまで告げてそうしてであった、そのうえで。
その場を後にした、残った極めて整った顔立ちの海軍衆の服の軍服を着た男が薙刀を手に少女達にこう言った。
「では今から行って来る」
「わかりました、大尉」
「お待ちしています」
「勝って帰られることを」
「私達は信じています」
うら若き美貌の撫子達の言葉だ。
「大尉があの様な者達に負ける筈がありません」
「大尉のお強さならばです」
「必ずやジャスティスカイザーを倒せます」
「あの卑劣漢達に」
こう熱い声で言うのだった、それはまさに部活の憧れの先輩に対する言葉だった。もっと言えば戦いに向かう兄への妹達のそれだ。
その声でだ、撫子達はさらに言うのだった。
「ご武運を」
「日帝衆に勝利を」
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