第三十八話『勘違いのお買い物』
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な、何時も休みとなれば格納庫かアリーナか自室に居たからな」
「……スウェンって実は引きこもりじゃないよね?」
「変なことを言うな、俺は引きこもり等ではない」
「冗談だよ……真に受けないで」
「……お前はどうなのだ?」
「え?私?……私は……何時も格納庫に……」
「俺と変わらないな」
「そう……だね」
似た者同士、と言った所であろう。とスウェンは思う。
「そういえばスウェンは何でデパートに行きたいの?」
「来週、臨海学校があるだろう。その為に水着を買わねばならない。学校指定の物で構わないと思ったんだが、女子連中に海を甘く見ない方がいいと訳のわからん事を言われてな」
「そういうことだったんだね……なら最初にそう言ってくれれば勘違いしなかったのに」
「? 何か言ったか」
「……何も。そろそろつくよ」
こうして歩いていると、この街で一番大きなデパートへと辿り着いた。
スウェン達はデパートに入っていった……まさか……まさか……
「で、デート!?」
男の人と女の子が一緒にデパートだなんてそうしか考え……い、いや……スウェンに限って……そんなこと。で、でも……
「あれ、シャルロットじゃん」
「え?」
後ろから呼び掛けられてそちらを向くと、一夏と箒が一緒に居た。
「何してんだ?」
「べ、別に何もしてないよ!買い物でもしよーかなーと思ってね」
「そっか、俺達もなんだけどシャルロットも一緒にどうだ?」
「む」
……いや一夏、箒と二人きりなのに僕を誘うのはどうかと思うんだけどな〜……ほら、箒凄く睨んでるよ。
「ごめんね、遠慮しとくよ」
「うーん、わかった。じゃ俺達行くから、またな」
「それではな」
「うん」
一夏と箒はデパートへと向かった。……は!スウェン達見失った!
※
「ふむ……」
スウェンは水着売り場に来るや否や、腕を組んで悩んでる。スウェンの視線の先にあるのは灰色と黒色に白いラインの入った水着、どちらにするか迷ってるみたい。
「……スウェン、悩みすぎ」
「すまない、こう言った買い物は初めてでな。どちらにするか決められないんだ」
またスウェンは静かに悩み出した。スウェンって本当に黒色とか灰色とかの渋めの色が好きだよね……けどスウェンなら……
「スウェンなら……黒が似合うと思うよ」
「そうか?ならばこれにしよう」
そう言ってスウェンは黒の水着を手に取った。
「いいの?悩んでたの直ぐに決めちゃって」
「ああ、お前が似合うと言ってく
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