悲願〜
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
俺達は決着をつけるため、急いでヴァンの元へ向かう。
「・・・アッシュは何処だろう」
「アルビオールの様子を見るには、あまり時間は経っていない。すぐに追いつくでしょう」
「そうか・・・アッシュ・・・」
ルークが走る速度を上げる。
「おいルーク!あんまり先ばし・・・」
俺がルークの近くまで寄った時・・・地面の感覚が消えた。
「うおっ!?」
「落とし穴ぁ!?」
「咲さん!」
撫子が影を伸ばしてくるが・・・それより速く入口が消滅し、影が途絶える。そのまま落下していき・・・
ドサッ!
「っ・・・」
俺とルークは何処かの広間に落ちた。
「おまえは・・・」
声がした方向を見ると・・・
「アッシュ!おまえ、どうしてここに・・・」
「フン、こっちの台詞だ。・・・ファブレ家の遺伝子ってのは余程間抜けらしいな」
つまり、コイツも落とし穴に落ちたのか・・・
『・・・間抜けッス』
「お前が言うな」
「レプリカまで同じ罠にかかるとは・・・胸くそ悪ぃ」
「・・・そんな言い方をするなよ!・・・ここを出る方法はないのか?」
ルークが聞くとアッシュはひろまの中央にある紋章に音素を流し込む。すると奥の扉が開くが、アッシュが手を離すと、扉は閉まる。・・・完全に隙間もないため、俺の開閉能力では開くことができない。
「誰か一人はここに残るって訳だ」
それを聞いてルークはアッシュに宝珠を差し出す。
「・・・なんの真似だ」
「どちらか一人しかここを出られないなら、お前が行くべきだ。ローレライを解放して・・・」
「いい加減にしろ!!おまえは・・・俺を馬鹿にしてやがるのか!」
「そうじゃない。俺はレプリカで超振動ではお前に劣る。剣の腕が互角なら、他が有利な奴がいくべきだろう」
「・・・ただの卑屈じゃなくなった分、余計にタチが悪いんだよ!」
「アッシュ・・・」
「他の部分で有利だ?何も知らないくせに、どうしてそう言える。どちらかが有利なんてわからねぇだろうが!」
「だけど俺は・・・」
「黙れ!」
アッシュは剣を引き抜く。・・・その時だった。反対側の入口が開き、一人の少女・・・詠が歩いてきた。
「・・・私の命令は、ローレライの鍵を始末すること・・・」
「詠・・・」
詠は俺を睨み付ける。
「アンタは・・・アンタは一体何なのよ!!」
「・・・」
「私はヴァン総長に助けて貰った!だからヴァン総長の為に戦うと決心したのに・・・アンタを見てると、私がわからなくなる!決心が薄れてしまう!」
「・・・お前、記憶の・・・」
「あの人・・・月って誰よ!?この間からずっと
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ