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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos39奇跡の邂逅/古き王の血族〜Lyrical Vivid〜
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マテリアル達が復活して数時間後、日も暮れたことで海鳴の街は夜天に包まれている。暗き夜天に煌く星々と月の明かり、そして地上に乱立している建造物群が放つ人工的な明かりが交差する中空に、突如として人影が2つと現れた。と思えば2人はひゅーんと落下を始めた。
「ふぇ?・・・へ? え? え、ええええええーーーーっ!!??」
ひとりは10歳ほどの少女。金色のロングヘアで、頭部両サイドに小さなテールを作ったツーサイドアップ。瞳は紅と翠の虹彩異色。服装はどこかの学校の制服らしきものだ。そんな彼女の側にはウサギのぬいぐるみが寄り添っている。
「こ、ここは・・・上空ですか・・・!?」
もうひとりは金髪の少女より僅かに年上のような少女。碧銀の長髪をツインテールにしていて、左側のみ大きなリボンを付けている。瞳は紺と蒼の虹彩異色。そして彼女もまたどこかの学校の制服らしきもの着用しており、そんな彼女の側には仔虎とも捉えることが出来る、仔猫のぬいぐるみが、必死に彼女の肩に捕まっていた。
「うっそぉー!? なにこれ!? 夢!? 空から落っこちる夢の意味は、えっと・・・」
「ヴィヴィオさん! おそらくこれは夢ではなく現実です・・・!」
「アインハルトさん!? わわ、クリス! 浮遊制御! わたしとアインハルトさんに落下防止ぃぃーーーっ!」
「ティオ、クリスさんの手伝いを!」
金髪の少女の名はヴィヴィオ、碧銀の髪の少女の名はアインハルトというらしい。そしてヴィヴィオに、クリス、と呼ばれたウサギのぬいぐるみはビシッと敬礼をし、アインハルトに、ティオ、と呼ばれた仔猫が「にゃっ!」と力強く一鳴きすると、彼女たちの落下が止まった。
「は、はぁぁぁ〜〜〜、止まったぁ・・・」
「これは一体、どういうことなのでしょう・・・? ヴィヴィオさん、何か心当たりありますか?」
安堵の息を深く吐き出していたヴィヴィオ。そんな彼女にそう訊ねたアインハルトに対し、「いえ、全く持って判らないです」と首をフルフルと横に小さく振って答えたヴィヴィオ。アインハルトは「とにかく状況の整理ですね」と、混乱しているヴィヴィオに優しく語りかけた。
「は、はい。えっと、わたしとアインハルトさんはついさっき学校が終わって・・・」
「はい。リオさんとコロナさんと一度お別れし、そしていつもの練習場へと向かおうとした時・・・」
「いきなり空がピカッて光ったと思ったら・・・」
「突然このような場所に転移されてしまって・・・」
「アインハルトさんと一緒にふわふわと空に浮いてる・・・と」
そこまで話し合ったあと、「整理してもやっぱり意味が解らないですぅぅーーーっ!」ヴィヴィオは文字通り頭を抱えて叫んだ。おそらく誰とてそうだろう。学校終わりに次
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