暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos39奇跡の邂逅/古き王の血族〜Lyrical Vivid〜
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の心の中に、シャルロッテさんの人格がある。最初は驚いたけど、でもなんか納得も出来た。直感的に、シャルちゃんとシャルロッテさんの雰囲気が違うことに気付いていたからかも知れない。

「ん?・・・転移反応・・・?」

「でもこれ、普通の反応じゃない・・・!」

「海鳴の街のど真ん中で一体何をしようっていうの!?」

突如捉えることが出来た妙な転移反応。私たちはその反応が発生した地点へ向かって進路を変更。とその途中で、「新たな反応! これもまた妙な・・・!」シャルちゃんの言う通りまた別の地点から転移反応が生まれた。う〜ん、2か所同時はちょっと無理かも。

「どうしようか・・・?」

「わたしが行くよ。なのはとすずかはそのまま進んで。2人ともわたしより速いから、わたしが居るとやっぱどうしても飛行速度が緩くなるでしょ?」

「そんなことないよ、シャルちゃん」

「ううん、すずか。いいんだよ。・・・行って、なのは、すずか。こっちはわたしに任せなさい♪」

シャルちゃんがニコッて笑みを浮かべた。私とすずかちゃんを顔を見合わせて頷いた。私は「シャルちゃん、お願い!」ってシャルちゃんと拳を突き合わせて、すずかちゃんも「気を付けてね」シャルちゃんと拳を突き合わせた。

「ん、了解! なのはとすずかも気を付けて。前回以上に厄介事になるだろうから」

そう言ってシャルちゃんは、私とすずかちゃんの飛行ルートから外れて別の転移反応の発信点へと飛び去って行った。大丈夫、シャルちゃんは強い。だから安心して先へ進める。すずかちゃんと一緒に速度を上げて、海鳴の街の上空をひたすらに翔ける。

「あ、二手に分かれた・・・!」

転移反応のあった地点には魔力反応が2つ残っていたんだけど、それらが二手に分かれて別々の方へ進んで行くのを察知できた。これはまた「こっちも分かれないとダメ・・・?」かな。

「うん、みたい。・・・それじゃあ、なのはちゃんはそっちをお願い。私はこっちの反応を追うから」

「すずかちゃん。気を付けてね」

「ありがとう。なのはちゃんも気を付けてね。シャルちゃんも言っていたけど、この前の闇の書の欠片事件以上に複雑な状況みたいだから」

すずかちゃんとも拳をコツンと突き合わせてから一度分かれる。すずかちゃんは大きく分ければ補助型の魔導師。相手が戦闘魔導師や騎士だった場合はちょっと不安だったりもする。でも「今の時間は・・・20時57分」時間がすずかちゃんの味方をしてくれているのが判って、その不安も消えた。

「よし。私たちも急いで向かおう、レイジングハート!」

≪はい、マスター≫

私も離れて行く反応を追って飛行速度を上げる。そしてようやく「あの、止まってください!」反応を示していた人を視界に収めた。後ろ姿
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