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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十五章
一乗谷へ向けて
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だが・・・・」

「自分では分からないけど、他人には分かるんだよ。で、どうした?」

久遠は黙り込んでしまった。肩を振るわせて俺にしがみ付く。長い沈黙だったが、俺は久遠の言葉を待った。

「越前は・・・・人の気配が無くなっていた・・・」

「そうだな・・・・」

「村に人の影もなく・・・・声だって聞こえない・・・。これは鬼のせいなのか、それとも・・・・」

「大丈夫だ。絶対にな」

久遠は越前討ち入りが遅かったと思ってるのかな。だから、自分のせいで越前は・・・と言いたいのであろう。

「俺達は最善を尽くした。越前だけでなく、日の本全土の今後を考えてな。大義名分を手に入れたり、仲間や物資、兵を整えた。一人で全部出来ることなんて、出来ないことだ。俺もだけど、部下や副長がいないと自分ができないところをやってくれる。神だって全てが出来るわけではないからな。それに、人は間違いを犯すがそれは周りの人が修正をしてくれるからな」

と言いながら、久遠に邪気を払った。翼での運気アップやお祓いなどもした。そしたら、悩みがなかったように元気になった久遠。だけど、俺には分かるんだ。この世界が鬼との戦いが終わった後に消滅することを。それは外史の終わりではなく、言葉通りの消滅。ドウターゲートが複数現れて百万から一億体出てきたら、さすがの俺達でも無理だ。なので、消滅する前に保護はする。それが俺たちの使命だ!
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