マクロスF
0754話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
影のゲートでS.M.Sに戻って来たかと思えば突然オズマから連絡があり、その内容がアルカトラズが襲撃されたというものだった。
いや、当然敵の……というか、キノコの部下達の狙いは分かる。自分達の上司であるキノコを助け出す為だろう。だが、ここで助け出してどうするという問題も存在する。大統領を暗殺しようとして捕まったキノコは既に詰んでいる状態だ。フロンティア船団で何か行動を起こそうにも、常に新統合軍や警察に追われる事になる。その中には、大統領の直属の情報機関とかそんな連中も当然存在するだろう。
そして何よりも……
「アルカトラズはかなり厳重な警備態勢で、生半可な戦力じゃどうにも出来ないだろ?」
そう、いわゆる凶悪犯を収容しているのだから、当然その脱走や、今回みたいに自分達の仲間やボス、あるいは部下を助け出す為に襲撃するのを警戒してかなり厳重な警備態勢だった筈だ。それこそ、キノコの部下達だけでどうにもならない程の戦力は用意されていたと思う。
だが、俺のそんな言葉に答えを返さず、オズマは別の事を口にする。
『で、お前は今どこにいるんだ?』
「俺が住んでた宿舎の部屋だ。たった今影のゲートでシェリルと一緒に転移してきた」
『そうか。……なら、なるべく早く第1ブリーフィングルームまで来てくれ。今回の件の説明をする。こうして考えてみれば、お前が今S.M.Sにいるのは運が良かったのかもしれないな。……いや、違うか。この状況に持って行かせない為にお前やシェリルを狙ったといった方が確実か』
「どういう意味だ?」
『説明していると長くなるから、ブリーフィングルームに来たら皆纏めて説明する。それよりも急げよ』
どうやら本気でこれ以上説明する気は無いらしく、そのまま通話が切られる。どうやら余程に急いでいるらしい。
「アクセル? どうしたの?」
「いや、何でも無い……訳じゃ無いが、何か少し忙しくなりそうだ。取りあえず呼び出されたから、シェリルはさっき言ったように医務室で待っててくれ」
「全く、アクセルといると色々とイベントが続くわね」
笑みを浮かべつつそう告げてくるシェリル。俺を励まそうとしているのは分かったが、それでも嬉しいものは嬉しい。
もっとも、それを顔に出すとまた色々とシェリルがうるさくなるだろうから、態度には出さないが。
「俺というか、シェリルと一緒だと思うけどな。ほら、とにかく医務室に行くぞ」
そう告げ、シェリルを連れて医務室へと向かうのだった。
「じゃ、後はよろしく頼む」
「ええ、任せて下さい」
医務室にいる医者へとそう声を掛け、ベッドで横になっているシェリルへと近付いていく。
「じゃ、俺は行くからシェリルはここで大人しく休んでいてくれ」
「もう身体の方
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ