マクロスF
0754話
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り、情報そのものが間違っていた場合は……そう、例えば……
「ギャラクシー船団はまだ存在している?」
「……何だと?」
俺の呟きにオズマが視線を向けて来る。
その視線に答えるようにして、今思いついた事を説明する。
「……なるほど。確かにそう考えれば可能性はあるかもしれないか。だが……いや、とにかく今はこれ以上考えるよりも先にアルカトラズの方だ。何しろ既にVF-27によって占拠されている状況だからな。奴に対抗出来るとしたら俺達S.M.S、正確にはVF-25とアクセルの使っているYF-29くらいだろう。……ルカ、YF-29の方はどうなっている?」
オズマの問い掛けに、その幼い顔の眉を顰めて首を振るルカ。
「何しろ、今日アクセル君に合わせた最終調整をする予定でしたから。この前よりは大分マシになっているとは思いますが、それでもまだ完全じゃありません」
「……そうか、だがVF-25だとVF-27より性能が落ちるのは事実だ。となれば、より性能の高い機体であるYF-29に乗っている腕利きのパイロットでもあるアクセルに対する負担が大きくなるが……ちっ、アルトの奴はどうしたんだ? すぐにこっちに来ると言っていたが」
舌打ちするオズマ。そう言えば、ブリーフィングが始まってそれなりに時間が経つが、未だにアルトが来ていないな。何か微妙に嫌な予感がするが……
そう思いつつ、改めて映像へと視線を向ける。
そこにはブレラ専用機である赤紫色のVF-27が映し出されている。それを考えれば、恐らくは俺の考えすぎだろう。
「とにかくアルトが来るまで待っている訳にはいかない。戦力が多少心配だが、スカル小隊とピクシー小隊がいれば何とかなる。……いや、してみせる。出撃準備を開始するぞ」
オズマのその声に従い、それぞれが格納庫へと向かっていく……って、おい。
その事に気が付き、ブリーフィングルームから出て行こうとしているルカを呼び止める。
「ルカ、俺の機体はどうなっているんだ? 今からL.A.Iに向かうのか? まぁ、影のゲートを使えばそれ程手間じゃないのは事実だが」
「え? ああ、大丈夫ですよ。機体に関してはS.M.Sの格納庫に運び込んであります。さすがにこの状況でL.A.Iの方に置いておけばどうなるか分かりませんし。下手をすれば三島補佐官の部下に奪われるかもしれませんから。……もっとも、その場合はパイロットが問題でしょうけどね。大まかにはアクセル君用に調整済みです。出来れば、その最終調整をやっておきたかったんですけど」
溜息を吐くルカだったが、ニーズヘッグ以外の機体である以上俺の反応速度に本気で付いて来られる訳でも無い。そういう意味では実はVF-25もYF-29もそう大差なかったりする。勿論それを承知の上で乗って
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