第二十二話 菊の日常その十六
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わ」
「そういうことだな」
「そうよ、確かにあんたの水は厄介だったわ」
このことは事実だったというのだ。
「けれどね」
「その水を潰せばか」
「勝てる、相手の武器を潰すこともね」
「闘いだな」
「そういうことよね」
「私の負けだな」
怪人は素直にそのことを認めた。
「それではな」
「さよならね、これで」
「そうなる、ではな」
怪人は灰になりそうしてだった、そのうえでだった。
消え去った、そして。
後に残ったのは菊だけだった、菊は闘いを見守っていた黒蘭に顔を向けてそうしてだった。そのうえでこう言った。
「じゃあね」
「これからね」
「帰る?」
「そうね、お店に寄ってから」
「そうしようね」
こう話して二人で日常生活に戻った、その日常生活は純粋に楽しめた。
第二十二話 完
2014・6・24
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