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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第38話 罠
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くれて嬉しいよ。こうして申し込んだとはいえ正面から出てくるなど正気の沙汰ではないからな。正直言って私はお前たちのようなバカが大好きだ。出来る事ならこのまま一対一の尋常ならざる斬り合いがしたかったよ。だから……すまない」
その言葉とともに……
「……なるほど、あなたと考え方の合わないシーリスさんが隣にいるのが変だと思いましたけど私達全員を引きずり出して包囲するためでしたか」
各所に隠れていたライザーの眷属たちが現れ、グラウンド中央で完全に包囲されたわ。ちょっと考えれば分かることだったのに考えが足りなかったわね。
「こうして眷属を一箇所に集めて一網打尽にするのが狙いでしたか」
「いいえ、少し違いますわ」
私の問いにレイヴェルが答えてくれた。
「私達の狙いはただひとつ、あなたですわ」
「……………………
…………………………………………
………………………………………………………………はい?」
え!? ちょ、ちょっと待って!? この大人数の狙いが私1人!? なんで!?
「あなた、自覚ないんですわね。これはお兄様と私達、共通の見解ですわ。あなた達のチームで一番強いのはあなた。あなたさえ抑えれば後はお兄様と
女王
(
クイーン
)
のユーベルーナでどうとでもなる。ですから私達全員であなたを取りに来たのですわ」
な、なんか盛大に勘違いしてらっしゃる。隣にいる黒姉と白音だって私並に強いし、本陣には龍巳だっているのに。……3日間の教育で勘違いさせちゃったのかな?
「なるほど、じゃあ私達をここで抑えている間にライザー様が部長を取りに行くんですか? あの森を突破するのはライザー様でも厳しいと思いますけど」
「いいえ、その必要はありませんわ。御覧なさい」
そう言ってレイヴェルは新校舎の方を指さした。……ん? ちょっと待って。新校舎? ……ま、まさかとは思うけど……。
私はものすごい嫌な予感とともに新校舎、その屋上の方に目を向けてみた。そこには
「う、嘘でしょ?」
そこにはライザーと対峙している部長とその後ろでオロオロしているアーシア、そして諦めきったような表情をしている龍巳がいた。
「ぶ、部長一体何してるにゃ?」
「っておいいいいいいいい! なんで部長が敵本陣にいるんだよ!?」
イッセーはそう叫ぶと共に通信機に向かって呼びかけた。
「アーシア! 聞こえるかアーシア!」
『イッセーさん! 大変なんです! 部長さんが!』
「こっから見えてる! なんでそんなところにいるんだ!」
『ライザーさんから通信がありまして、一騎打ちを申し込まれたんです! それで部長さんが応じてしまったんです!』
「なんだって!?」
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