暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第38話 罠
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ったけどどうやらあの2人は無事のようね。

 それにしても兵士(ポーン)2人? 確か原作では体育館にはイルさん、ネルさん、ミラさんの兵士(ポーン)3人と雪蘭さんの戦車(ルーク)1人で計4人いなかったっけ? 今の爆撃で生き残れるとは思えないし、そうなるとライザーは少々作戦を変えてきたかな? もし原作の3人の内の誰かだとしたら……双子を離すとは思えないしリタイヤしたのはイルさんとネルさんかな? 完全に配置を変えてきていたら誰がリタイヤしたか分からないけど。

 そう思うと同時に今ももうもうと拭きあげる煙の中から影が飛び出した。よく見ればそれはイッセーを小脇に抱えた白音だったわ。服はちょっとばかり汚れちゃってるけど大きな怪我は無さそうね。まあ白音はあれより強い攻撃にいつも晒されてるから大丈夫だとは思ってたけど。

「くっ、まさか仕損じるなんて……おのれ、今度こそ!」

 おっと、ユーベルーナさんがこっちを無視して白音に杖を向けたわね。白音もちゃんと反応して回避行動に移ってるけど……ここはお姉ちゃんの責務を果たしますか。

 私はユーベルーナさんと白音の間の中間地点に一瞬で割って入ると腰の七天七刀に手をかけた。ふふ、今の動きにユーベルーナさん驚いてるわね。実は服の各所にスラスターの代わりになる魔獣を忍ばせてるのよ。イメージとしてはアーマード・コアのクイックブーストかフルメタル・パニックアナザーのアジャイルスラスタ、もしくはONE PIECEの衝撃貝(インパクトダイアル)を全身に仕込んでると言った方が分かりやすいかな? とにかくこれで私は一瞬だけ爆発的な速度で動けるのよ。さらに連続で使えばかなりの距離を一瞬で移動できたりするしね。初めてこれを思いついて試した時は大変だったな。まだ体が出来てなかったから衝撃に体が耐えられなくって骨があっさり外れたり折れたりしちゃったのよ。龍巳に泣きながら怒られたっけ? 懐かしいわ。

 とまあそんな感じに一瞬で間に割って入った私はユーベルーナさんの杖が一瞬光ると同時に七天七刀を抜刀術の要領で思いっきり抜き放つ。すると何かを斬る手応えとともに私の両側を何かが通り過ぎ、後方の白音の両側で爆発が起こった。

「なっ!? 私の爆発魔法を!?」

「不可視の魔法を斬ったのは初めてですけどなんとかなるもんですね」

 いや〜、実を言うとちょっとだけヒヤヒヤした。だって斬る対象が見えないんだもん。さて、じゃあお望み通り相手をしてあげますかね。

「火織ちゃん、ちょっと待ってくださる?」

 と斬りかかる前に朱乃さんが更に私とユーベルーナさんの間に割って入ってきた。

「火織ちゃん、ここは私が相手をしますわ。火織ちゃんは作戦通り次の行動に移ってくれるかしら?」

「……でもいいんですか? 相手
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