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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos38再臨/砕け得ぬ闇の使徒〜THE DARK MATERIALS〜
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「こ、こんなもの・・・どうってこと・・・ありません!」

――アクセラレイター――

「「「「っ!?」」」」

アミティエの姿が掻き消える。速い。オーディンの空戦形態コード・ヘルモーズ程ではないが、フェイトのソニックムーブ以上の速度は出ている。その最中での銃撃。さすがのディアーチェも半ば奇襲のような立ち回りに「うぐぅっ!」直撃を受けてしまう。

「E.O.D・・・行きます!!」

「ぬお!?」

さらに連続で斬撃を受けたディアーチェが苦悶の声を上げる。第三者として見るから判る、アミティエの速度と彼女が行おうとしている技。ディアーチェの周囲に光弾が無数に展開されていく。正に目にも留まらぬ速さでディアーチェを包囲していく。

「シュート・・・エンドォォッ!!」

――エクス・オービット・ディバージョン――

ディアーチェを包囲していた光弾十数発が一斉に射出され、王を全方位から襲撃。先に受けた銃撃や斬撃が堪えたのかディアーチェはまともに防御することもなく全弾をその身に受け、爆発に呑み込まれた。

「アミティエさん、すご・・・。王さまを独りで倒してもうた・・・」

「ええ。具合が優れない中でのあの技の冴え、驚嘆に値します」

とここでようやく主はやてを捕らえていたディアーチェの王の威光を破壊することが出来た。すると主はやては「油断はせえへんようにしよ。いつでもユニゾンできるようにな」と小声で仰った。私は「はい」と首肯し、晴れ始めた黒煙を真っ直ぐに見つめる。そしてアミティエとディアーチェの姿を視界に収めた。

「おのれ・・・! やはり目覚めたばかりでは、魔力が足りんのか・・・!? 以前なればこの程度の攻撃、難なく受け切れたであろうに・・・! しかもなんだ、先程から力が急激に何かに奪われていくかのような、この喪失感は・・・?」

まったくの無傷とはいかなかったようだがそれでも五体満足であるディアーチェ。対するアミティエはウィルス云々の影響か今にも墜落しそうな弱々しさだ。しかしディアーチェの様子があれならば、今の私たちでも確実に打ち倒せるはず。

「リインフォース、ユニゾンいけるな」

「もちろんです」

「んなっ!? 待て、貴様ら! 苦境に陥っている我を相手に、貴様らは融合し、容赦なく攻撃を仕掛けるというのかッ!?」

ディアーチェが怒鳴り声を上げて非難をしてくる。主はやては「えっと、ごめんな?」と両手を合わせ、小首を傾げながら謝る。そして私も「すまないね。まずは無力化をさせてもらうよ。話を聞くのはその後にしよう」とそう続ける。

「鬼か! 貴様らは鬼か!? 我よりよっぽど黒いではないか!」

若干涙目になっているようにも見えるディアーチェ。キリエが「ちょっと待って、倒されちゃ困るの!」そ
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