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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos38再臨/砕け得ぬ闇の使徒〜THE DARK MATERIALS〜
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前の新たな力か・・・?」と話しかける。

「その通り! 以前までの我と思わぬことだ。いま貴様らを捕らえている王の威光などまだ序の口よ!」

(ということは、他にも以前までには無かった魔法を会得していると考えるべきか。厄介な)

機嫌が良くなったそんなディアーチェに、「あのー、ちょっといいです? 王様、はじめまして。わたしは――」この状況で私たちの話に割り込んでくるキリエだったのだが、それがディアーチェにとって不愉快だったのか、「頭が高いわっ、ピンク頭!」と彼女にも捕縛魔法――王の威光を掛けた。

「遠近自在の高速バインド!」

ディアーチェの言葉が事実であるとすれば、序の口という王の威光ですらこれほどまでに厄介なのだ、他に得たという魔法は一体どれだけの脅威になるのか計り知れない。

「ふっはっはっはっ! そのステアとかいう輩に我が闇の力での報復が出来ぬのは残念だが、それまでに我に与えた屈辱と苦痛を、今ここで百倍・・・いや、億倍、いやいや、千兆倍にして丸ごと返してくれるわぁぁぁーーーーッッ!」

――グラディウスレイン――

1人につき4本の剣がそれぞれの上空に展開された。拘束をされてはいるが魔力運用阻害の効果はないため、多少の無茶をすれば迎撃することが可能だろう。そしていざ迎撃を、と思ったところで「ちょぉーっと待ったぁぁーーッ!」どこからともなく少女の声が聞こえてきた。

「この声・・・!」

真っ先に反応したのはキリエ。そうして私たちの目の前に現れるのは声の持ち主である少女。服装や武装は色違いとは言え同じデザインである以上、キリエと何かしらの関係があると見ていい。

「なんだ、貴様は? 服装からしてそこのピンク頭の同類か何かか?」

「黒羽のお嬢さんと、銀髪の方! 不肖の妹が大変ご迷惑をおかけいたしました! 必ずや謝罪させますので、今はどうか私にこの場を任せて、下がっていてください!」

「うっそ! やっぱりアミタ! 手を出さないで――っていうか、なんでそんなピンピンしてるの!? ウィルスの効果は!?」

「ウィルス? そんなもの、この胸に宿る情熱に燃えるエンジンの誇る気合いパワーでどうとでもなります!!」

「どんだけぇーーっ! そんな馬鹿は風邪をひかないレベルの話じゃないんだけど!?」

姉妹ケンカとでも言うのか、アミタという少女とキリエが言い合いをしていると、「無視をするな! 妹も妹ながら姉もまた王に対して不敬だな!」ついにディアーチェが怒鳴り声を上げた。

「ああ、すいません!・・・貴方に恨みはありませんが、この世界の運命を護るため、エルトリアのギアーズ、アミティエ・フローリアン! 参ります!」

「話はサッパリと見えんが、良いんだろう、返り討ちにしてくれるわ!!」

――
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