第四十四問姫路の思い
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
清水さんと久保君が負けてから十分ほどが経過して僕達のペアはほとんどが全滅した。Aクラスの仕掛けは今までのを組み合わせていてなかなか仕掛けが読みずらい。
「さてこれで終わりならいくぞ残りの3ペアを送り込むぞ」
ついに総攻撃を仕掛けるみたいだ……ってあれ?
「雄二残りのペアって二つじゃないの?」
確か如月さんと一真、雄二と霧島さんのペアだったはず。
「確かにペアは二つだでもな残りの人数は6人、実質3ペア作れるんだ」
「それって……」
「俺と鈴、雄二と霧島、お前と姫路だ」
そういえば僕はまだ脱落してない。それに姫路さんもまだ入ってないから失格じゃない。
「姫路行けるか?」
「は、はい!何とか頑張ります!!」
てなわけで
「う、う…………」
A クラスに入り姫路さんは必死に悲鳴をこらえている。
「姫路さん大丈夫?」
「は、はい大丈夫です!!少しなれてきました」
『うらめしや~』←オーソドックスなお化けが出てきた
「ッーー!」
「本当に大丈夫?怖いなら無理しなくても………」
「無理なんかしてません!!」
涙ぐみながら必死に答える姫路さん。少し緊張でもほどこうかな?
「姫路さんありがとう怖いのをこらえて参加してくれて」
「だっていつも皆さんには助けられてばかりですから私もこんなときぐらいはガンバないと……」
「いやいや僕達の方こそ助けたいと思うよ姫路さんお姫様みたいだから」
……旗から見てたらナンパにしかみえないよね?
「お姫様ですか?」
?姫路さんどうしたんだろう?
「明久君私ってみんなからはそう見えていたんですか?」
「姫路さん?」
「確かに私は体が弱くてあまり運動ができませんそんな私が嫌だったんです!!明久君!!」
失格にならないように最低限の声で叫び近づく姫路さん。暫く近づくと我に返ったように離れる。
「ごめんなさいこんなことを言って……私だって明久君達の役に立ちたいんです」
そんなことないよ。そう告げようとしたとき突然明かりが消え真っ暗になる。まずい姫路さんと離ればなれになったら………。暗闇のなか手探りで姫路さんを探す。そして何とか見つけ手を掴む。暫くして明かりがつくと……
「「え?」」
僕の目の前には如月さんがいた。
「ギャァァァァー!!!」
その直後誰かの悲鳴が響く。
「何で如月さんが……もしかしてペアを組み替えられた?!」
「吉井くんそうかもしれませんお兄ちゃんが確実に霧島さんを潰しに来るっていってましたから」
さっきの暗闇は迷路を作り替えて僕達のペアを組み替え自分達が有利になるようにしたことだ。さっきの悲鳴からして残りは二組だけ。
「残りのペアにもよりますがお兄ちゃんはもう失格してると思いますお化け苦手ですし」
そういえばこの肝試しをやりたくないって言ってなような……
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ