マクロスF
0753話
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ある孤島が収容所となっている。まぁ、ぶっちゃけアメリカにあったアルカトラズ島をモチーフにした環境艦だな。政治犯から殺人犯、テロリストを含めて多種多様な凶悪犯が収容されている。
当然、そんな連中を収容しているから警備に関してはもの凄く厳しい。少なくても通常の人間がどうこう出来る場所ではない。……そう、普通なら、だ。
「キノコの部下が暴れているというのなら、向こうの目的はボスの奪還じゃないのか?」
『ああ、俺もそう思う。だが、こっちからどうにかするにしても純粋に人手が足りないんだよ。何故か大統領には連絡が取れないし。……いや、グレイス・オコナーが関わっている以上は奴の仕業とみた方がいいだろうな』
つくづく祟るな。だが、そうなるとグレイス・オコナーがこの会話を盗聴している可能性もあるのか。なら。
「グレイス・オコナーか。今度遭遇したら容赦なく仕留めておくさ。あんなインプラントで強化された機械人形如き、俺の敵じゃない」
盗聴しているのかどうかは分からないが、一応宣戦布告をしておく。
それがオズマにも分かったのだろう。小さな笑い声を洩らして言葉を返してくる。
『ま、確かにお前の使う能力があればバジュラも生身でどうにかしそうだけどな』
良く考えるまでもなく、街中で俺が混沌精霊としての正体を現したのは事実だ。そして、グレイス・オコナーなら恐らくその姿を察知しているのは間違い無いだろう。
一応大統領が情報戦を仕掛けてはいるが……グレイス相手にはちょっと厳しいだろう。
もっとも、俺のあの姿に魔法やら精霊やらのファンタジー要素が関係しているとまでは思わないだろうけど。精々、未開部族の特殊能力とか、あるいはプロトデビルン? ……ちょっと無理があるか。
そんな風に考えつつも、オズマとの簡単な打ち合わせを終わる頃には部屋へと到着する。
「ん、アクセル……?」
寝室へと顔を出すと、丁度目を覚ましたのかこちらへと茫洋とした視線を向けて来るシェリル。どうやらまだ意識が覚醒しきっている訳ではないらしい。
「しっかり目を覚ませ、シェリル。ちょっと騒がしくなってきたからな。一旦S.M.Sに避難するぞ」
「え? 何かあったの?」
「ああ、お前が寝ている間にアイランド1で同時多発テロ……と呼べる程に派手では無いが、キノコの部下が暴れ回っているらしい。で、当然S.M.Sのエース部隊でもあるスカル小隊の俺も狙われた訳だ」
「……そう、あたしが狙われたのね」
俺が狙われたと告げただけなのにも関わらず、すぐさま自分を押さえて俺に対する人質にすると判断したその勘の良さはさすがにシェリルと言うべきだろう。
「安心しろ、どのみちここを狙っていた奴等は既に無力化した。今頃は道路でぐっすりと夢を見ているだろうよ。い
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