マクロスF
0753話
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だろう。事実銃弾を受けても全く効果が無く、更には魔法と言う超常的な手段を有しているのだ。つまり、向こうにしてはどうしても俺を抑えておきたい。しかし、自分達の力ではまず不可能。となれば取るべき手段は……
「シェリルッ!」
そう。俺とシェリルがあそこのマンションで一緒に暮らしているというのは、S.M.Sを通してフロンティア船団に届け出を済ませてある。あのキノコが俺とシェリルの関係をどこまで知っているのかは分からないが、俺の住所を調べていたら……あるいはグレイスと繋がっているのだろうから、そこから俺とシェリルが親しい関係だと聞くのも難しく無いだろう。
「ルカ、悪いが俺は一旦家に戻る。テロにあの男が……レオン・三島が関係しているとすれば、シェリルを抑えられるかもしれない」
「っ!? わ、分かりました。すぐに行って下さい。こちらもすぐに準備を整えてS.M.Sに急行します」
「ああ、頼む。それとその男に対する口止めは任せたぞ」
「え? 口止め? それって……」
ルカが何かを言ってる途中で、影のゲートを作成。そのまま俺の姿は影の中へと沈み込んでいく。
「ちょっ、アクセル君!?」
焦ったようなルカの声を無視し、俺の姿は完全に影の中へと沈むのだった。
……悪いな、ルカ。今はちょっと急いでるんで、そっちに関しては任せた。
「……間に合った、か」
俺の部屋のリビングへと影から姿を現し、周囲の様子を見ながら呟く。
幸い家の中はまだ静かであり、誰に襲われているといった様子も無い。寝室の方を覗き込むと、そこではシェリルが多少の汗を掻きながら眠っているのも確認出来た。それなりに高額なマンションだけに防音設備が整っているのも影響しているのだろう。外の爆発の音で起きた様子も無い。
「とは言え、ギリギリだったな」
マンションの周囲に漂っている緊張感。殺気とまでいかないのは、俺がこの部屋の中にいないと知っているからか。
……その割にはL.A.Iで標的になったのはルカだったけどな。まぁ、その辺もここを狙っている奴を捕らえて話を聞かせて貰えばすぐに分かるだろう。
「まずは……と」
呟き、再び影のゲートに潜ってマンションの外へ。……SPを大量に上げたとは言っても、消耗が激しいな。
ガリガリと減っていくSPの数値を見ながら、溜息を吐き……次の瞬間にはマンションの近くにある裏通りに身を隠している男のすぐ後ろへと姿を現す。
さすがにこのマクロス世界の者は気配といったものを感じ取る能力が低いのか、俺に全く気がついた様子が無くマンションへと視線を向けている。まぁ、基本的にはVFがメイン兵器である以上、生身での戦いが少なくなるのは当然か。
そのまま無言で男の首筋へと手刀を入れて気絶させ
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