第五話 エックスSIDE2
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だ…」
ルイン「ストンコング。あなたを連行します。」
ストンコング「連行?愚かなことよ…我等は信念の剣を翳し、刃を持って語った。それでよい…。最も強き者達と剣交えたこの戦いが、我が生涯の誉れ…」
ゼロ「お前はこのままイレギュラーとして生涯を閉じるのを望むのか?」
ストンコング「戯れ言を…ルインが言っていたように勝利の上にしか歴史は正当性を与えぬ」
ゼロのセイバーがストンコングの胸を貫いた。
エックスはストンコングの師をこの目にした。
戦場から遠く離れたハンターベースで。
エックス「(くそっ…)」
いつも誰かが犠牲となる。
傷つき、生命を奪う。
戦いは悲しみしか生み出さない。
エイリア「エックス…少し休んで。今のあなたに必要なのは休養なのよ…」
エイリアは優し過ぎるエックスを胸が締め付けられる思いで見た。
エックス「…ああ」
エイリア「そ、そう、それよりアクセルとルナのことなんだけど…」
エックス「え?アクセルとルナのあの能力のことか?」
2人が垣間見せた能力。
2人が輝いたかと思うと、全く別のレプリロイドとなっていた。
エイリア「ええ。あれはDNAデータを使って相手の姿と能力をコピーする能力なの。今は無くなってしまった研究所で研究されていたようだけど」
彼女は言葉を切ると、指令室の無機質な天井を見上げた。
エイリア「危険な能力だわ。強大な力は使い道次第で恐ろしい結果を招いてしまう。無限の可能性は同時に無限の危険性でもあるもの…」
エックス「そうだな…だが、大丈夫だ。あの2人なら、アクセルはまだ会って間もないが、ルナはそんな子じゃない。」
エイリア「そうね…」
苦笑しながらエックスは使えない腕を見つめる。
エックス「(どうして戦えないんだろう。こんな大切な時に…どうして戦えない…何も出来ないんだ…)」
彼の胸中が焦燥に掻きむしられた。
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