第2章 秘められた能力編
誕生日の出来事(後編)
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あぁ…なんか体が熱くなる……
何故か……頭が冴えてきてるし……
こんな状況になってるのに……な
ギャギャギャギャーーーー
バイクのホイールが高速道路の路面で擦れる音が響き渡る中……
俺の中で…何かの力が目覚めた
「……からだが……熱い……」
だが、いまはそんな事を気にしてる暇はない……バイクはいまにも横転しそうでしないギリギリの状態で、
タイヤがないホイールだけで走行している……ブレーキを掛けなければ恐らく大怪我をするか…悪ければ…死ぬかもしれない……
「……いまの俺なら…行けるか?」
からだの中でドクンと鼓動が鳴る…
HSSではない別の力……
俺は頭の中で次にする事を考えていた……
「……バイクは…もう無理だな」
ある程度までは減速できたが……
それでも、まだ時速60キロはある…
それでも俺はバイクから飛び降りた
ギャギャギャーー
「……ふぅ…」
というよりは……バイクから高速の
壁に飛び移ったというのが正しい…
「よっと……」
そこから……真下にあった作業員用の通路にワイヤー弾を撃ち……
ワイヤーを引っ掛けて飛び移り通路から地面に着地した。
「あぁあ……せっかくのバイクが…お気に入りだったのになぁ……」
と愚痴を言っていたら……
やはり…予想されていたのか……
周りから黒い服装に身を包んだ集団が現れた……
「…で?あんたらが俺を生け捕りにしろってレキに依頼した連中か?」
「そうだ…それがどうかしたか?」
集団の中から恐らくはリーダー格とおもわれる男が出てきて答えた……
「なんで…俺なんかを狙う?」
「あんたの力が必要だからだ」
…前にも聞いたことがある台詞だな
もしや…依頼主だった女の仲間か?
「じゃあ…レキなんか雇わずに……
俺に直接言いに来ればいいだろうに
…おかげで、お気に入りのバイクが台無しだ……」
「それは……悪いことをしたな……
我々に協力すれば新しいのを購入してやろう……等価交換でどうだ?」
…ったく気にいらねぇ……
「…今日は機嫌が悪りぃんだよ…」
お気に入りのバイクを……
1番嫌いな誕生日に壊されてなぁ…
少し暴れたい何処なんだがなぁ……
「……とっとと俺の前から消えろ…
2度と来るんじゃねぇ…さっきの応えはNOだ……帰りやがれ……」
「そうか……なら……力尽くでも…来てもらうしかないなぁ……」
ガチャっガチャっ
黒服集団が銃を向けてきた……
(……そうこなくっちゃな……)
いまは…何故か頭が冴える……
相手の考えや行動が予想できる…
「…かかってこいよ……」
まず2人が引き金を引いた……
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