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【短編】竜門珠希は『普通』になれない【完結】
家族からのFAを検討中
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穂】のほうはガラス製のチェスの駒を接写したアイコンを使っていた。


  *  *  *


   美緒:あと一人、まだ来てない感じですか?

   夏穂:みたいね。

   美緒:てか今夏穂サンも暇なんですか?

   夏穂:まあね。娘もすぐ寝ちゃったし。

   美緒:【朗報】マッマ完封勝利【対娘戦】

   夏穂:サンキューミッオ


  *  *  *


 最近おん○への移籍が水面下に噂される根っからのな○J民、【美緒】が歓喜に両手を上げるモヒカンクマのキャラスタンプを張ると、【美緒】に感化されて○んJ語を使い始めた【夏穂】がそれに応えるように、某名古屋育ちのコアラのスタンプを返した。


  *  *  *


   美緒:でも相変わらずその○アラの顔ブン殴りたい件www

   夏穂:っ【悲報】B☆○、ドア○の人気ぶりに嫉妬【格差社会】

   美緒:CS出れないのに?ねえ今どんな気持ち?どんな気持ち?www

   夏穂:(来季のイッチ帰還に期待する方向に)チェンジしていく

   美緒:イッチ帰還には私も期待
   美緒:けどそれじゃもう(一軍に若手選手の枠が)ないじゃん…

   夏穂:なんでや。オッチGMにイッチPMええやん

   美緒:そして老人ホームの完成かな(すっとぼけ)

   夏穂:否定できないのが草不可避

   美緒:放出したTDNとってええんやで(ニッコリ)

   夏穂:尻拭い(意味深)にはもってこいやね(真顔)


  *  *  *


 ――この二人、何を話しているんだろう。しかも会話スピード速いし。
 珠希はB○Bや○アラを知らないわけではない。ただし両方とも球団マスコットであるという知識程度で、しかも残念なことにプロ野球に関しては――今時ありえないと思うが、ボールを打った後に三塁方向に走り出すと思っていたくらい――知識皆無といって差支えない珠希はトークに混ざることも忘れ、次々と更新されていく身も心も道産子の【美緒】と生粋の名古屋嬢である【夏穂】の会話をぼーっと見ていた。
 なお珠希はあの声優萌え・暁斗の影響で海外サッカーにしか興味がなかったりする。


  *  *  *


   珠希:こんばんは。遅れてすみません

   美緒:おや? ここで判定の結果が出たようです(解説風)

   珠希:……え?

   夏穂:そうね。判定は珠希ちゃんにしてもらいましょうか

   珠希:ナニソレイミワカンナイ


  *  *  *


 トークに混ざった途端、いきなりハムと地方新聞の対決に絡まれるとは想像していなかった珠希は、思わず――といいながらしっかり半角文字で
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