第六章
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際に来てもらってだな」
「そうしたものも徐々にですから」
「蜘蛛もだな」
「そういうことです、いきなりは」
特に蜘蛛に関してはだ。
「よくありません」
「ううむ、わしのやり方は間違っていたのか」
「お言葉ですが」
いきなりは無理だというのだ。
「そうしたことはお勧め出来ません」
「わかった、わしはどうもそうしたことがわかっていなかったな」
研究一筋でそうした世事のことには疎い、南城はそうした意味で生粋の学者である。それはいいか悪いかは別にしてだ。
「いや、いい勉強になった」
「まあ大したことではないですが」
「いやいや、わしにとっては大したことだ」
今回のことは、というのだ。
「有り難う」
「こちらこそ」
北川は自分に礼を言ってくれた南城に微笑んで応えた、何はともあれ蜘蛛の村にも女の子が来る様になった、多少は怖がられなくなって。
蜘蛛の村 完
2014・4・24
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