第一章
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「蜘蛛の村って言われてますよ」
北川はこう言うとだった、研究室の中を見回した。研究室なのでここにあるのは本ばかりだがどの本もである。
「ここにある本とか論文も蜘蛛のばかりですし」
「他の昆虫のものもあるがね」
「けれど蜘蛛が一番多いですよね」
「そうだね」
このことは南城も否定しない。
「私の専門分野だから」
「だからですよ、蜘蛛はどうしても」
「気持ち悪いというんだね」
「わかっておられるじゃないですか」
「当然だよ、私は蜘蛛のことをよく知っているつもりだよ」
南城は北川に平然として答えた。
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