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打ち解けて
第一章
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見事な黒髪を丁寧に整えている。
 その彼フランコ=コレッリは歌手に会うとだ、まずは無愛想な感じで挨拶をしてきた。
「宜しく」
「はい、宜しくお願いします」
 歌手はにこりと笑ってコレッリに応えた、そこで握手をしたが。
 不意にだ、握手をしたコレッリがこう歌手に言ってきた。
「?君は」
「何か」
「うん、柔らかい手だね」
 少し驚いた顔で歌手に言ってきたのだ。
「随分と」
「そうでしょうか」
「それにかなり温かい」
「冷たい手ではなくて」
「ははは、その歌だね」 
 プッチーニの代表作『ラ=ボエーム』の有名なアリアだ。もちろんコレッリも歌っている。
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