第四章
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何だ、そんなことか」
「何かと思ったがな」
イエニチェリ達は子爵、商人に化けている彼の言葉に穏やかな笑みになった。そうしてこう応えるのだった。
「それならな」
「我等でその金を出すぞ」
「こうして会ったのも何かの縁」
「それならばな」
「いえいえ、滅相もない」
両手を前に出して振って断りの態度を見せて言う子爵だった。
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