第一章
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るシュタッツベルグ子爵に対してマドリードにおいてこう言った。
「卿に命じることがある」
「何でしょうか」
「卿をトルコへの密偵に任じる」
「あの国に、ですか」
神聖ローマ帝国の宿敵であるあの国にというのだ。
「私を」
「そうだ、そしてだ」
「そのうえで、ですか」
「卿にイエニチェリについて調べてもらう」
彼等について、というのだ。
「そうしてもらえるか」
「わかりました」
一言でだ、こう答えた子爵だった。黒髪に青い目である、その端正な顔立ちには鋭利な知性が感じられる。
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