第四十話
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しいだもの。
「全軍撤退ッ!!」
私の言葉に兵士達は多少ホッとしている。
………それにしても曹徳……いえ王双……必ずや手に入れてあげるわ。
「………嬉しそうですね華琳様」
「そう見えるかしら秋蘭?」
「えぇ」
秋蘭が頷く。
「まるで恋する乙女のようです」
「ば、馬鹿言わないでッ!!」
秋蘭の言葉に私は少し顔を赤らめた。
―――長門side―――
「………久しぶりだな雪蓮」
「……そうね長門。まだ私の事を真名で呼んでくれるの?」
「まぁな」
俺の目の前には雪蓮がいた。
「まぁ雪蓮に用事はコイツを渡すだけだからな。受け取れ」
俺は袋を投げて、雪蓮は袋を受け取る。
「雪蓮、俺達を裏切った代償は高くつくぞ」
「………多分そのようね」
雪蓮は苦虫を潰したような表情をする。
「じゃあ俺達は帰る」
「………まさかそれだけの為にこんな事をしたのかッ!?」
雪蓮の隣で周瑜が驚いている。
「まぁな。それだけの価値があるからな」
「ほ、報告しますッ!!」
帰ろうとした時、伝令が来た。
「どうした?」
「劉備軍に向かった趙雲部隊が蜀軍と劉備軍に包囲されていますッ!!」
「………済まないな凪。蜀軍が劉備軍を援助しているとは思わなかった」
「いえ、問題ありませんよ星殿」
「怪我をしたら回復は任せておきなさい」
ロッタが笑う。
「趙雲ッ!! 何で袁術なんかに加担しているんだッ!!」
その時、趙雲隊を包囲している北郷が叫んだ。
「はて? 宦官と手を組んだ馬鹿に加担する貴様らの方がどうかしていますかな」
「「ッ!!」」
星の言葉に諸葛と鳳統が驚く。
「まぁ今はそのような事はどうでもいい。ロッタッ!!」
「『レイ』ッ!!」
ロッタが叫ぶと、北郷達の頭上から光線がぶってきた。
『ギャアァァァッ!!』
光線の直撃を受けた兵士は、四肢のどれかが切断されたり折れたりしていた。
「おのれ、妖術使いかッ!?」
関羽が叫ぶ。
「さぁてね。さ、今のうちに逃げるわよッ!!」
ロッタが撤退を促す。
『レイ』が直撃した周辺は負傷や戦死した兵士が倒れており、他の兵士は味方を助け出そうにもロッタの攻撃が続くのではないかと疑心暗鬼になって、その一歩が踏み出せなかった。
「ほらよッ!!」
そこへ、到着した長門が急造手榴弾を投げ、劉備軍の兵士を凪ぎ払った。
「皆、無事かッ!?」
「長門ッ!?」
星が叫んだ。
「私達もいるぞ」
「隊長ッ!! それにク
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