第二章
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三匹はそれぞれのお家によく集まって遊びました、その三匹の子豚のことを聞いてです。
狼はまずは子豚達を見に来ました、遠い場所から子豚達に見付からない様にして見てからこう言いました。
「美味そうだな、よし」
それならとです、子豚達を食べようと決めました。そして実際にです。
まずはブーの家に三匹が集まっている時に襲い掛かることにしました、しかし。
子豚達も馬鹿ではありません、それでなのでした。
狼の匂いを感じ取ってです、ブーはすぐに弟達に言いました。
「狼が来たね」
「うん、この匂いはね」
「狼だよね」
フーとウーもこう答えます、ですが。
二匹共安心してです、ブーに言いました。
「けれど、だよね」
「大丈夫だよね」
「うん、大丈夫だよ」
心配無用だとです、ブーはフーとウーに笑顔で答えます。
「備えはしているしね」
「じゃあその備えの中にだね」
「今から」
「うん、入ろう」
こうしてです、子豚達はお家のある場所に入りました、その間にです。
狼はブーのお家のところに来ました、そして。
お家が藁であることを見てです、にやりと笑って言いました。
「藁なんてな、吹けば飛ぶんだよ」
こう言ってです、息を大きく吸い込んで。
そのうえで思いきりです、息を吐いてです。
藁を吹き飛ばそうとします、実際に藁はあっという間に吹き飛ばされてです。
お家は忽ちのうちに消え去ってしまいました、ですが。
そこに子豚達はいませんでした、お家と一緒に吹き飛ばされたのではないかと思ったら。
見ればです、お家があったその場所にです。
地面のところに扉があります、そこから下に行く様になっています。その中から子豚達の声が聞こえてきます。
狼はその扉を見てです、こう言いました。
「くそっ、土の下にも家を作ってやがったのか」
「そうだよ、ここに食べものやお水も入れてるんだ」
「こうした時の為にか」
「そうだよ、作っておいたんだ」
ブーが狼に言います。
「実際役に立って何よりだよ」
「おい、出て来い」
「嫌だよ、僕達が出て来たら食べるよね」
「当たり前だろ、俺は狼だぞ」
「それで出て来る筈がないじゃない」
当然と言えば当然の返事でした。
「君が帰るまで出て来ないから」
「そのうち空気がなくなるぞ」
「空気孔も用意してるからね」
だからその心配もないというのです。
「君にとっては残念だけれどね」
「ちっ、これで終わりと思うなよ」
これでは仕方がありませんでした、それで。
狼は諦めて帰りました、子豚達は無事に狼の襲撃を凌ぎました。
その子豚達は今度はフーの木のお家で集まって楽しく遊んでいました、しかしこのお家にもなのでした。
狼が来ました、ですが今度も
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