第一章
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新説三匹の子豚
ブー、フー、ウーは三匹の子豚の兄弟です。
いつも三匹で仲良く暮らしています、そうして三匹共仲良く成長していってです。
ある日お父さん豚とお母さん豚にです、こう言われました。
「もう御前達も成長したからな」
「独立しなさいね」
「そうしてそれぞれで生きていくんだ」
「いいわね、それで」
「うん、それじゃあね」
三匹共です、お父さん豚とお母さん豚の言葉に素直に頷きました。こうしてです。
三匹は独立することにしました、その中で。
一番お兄さんのブーがです、フーとウーに言いました。
「僕は藁のお家にするよ」
「藁?」
「藁のお家にするんだ」
「作るのが楽だし材料は一杯あるからね」
それで作ることには困らないからです。
「だからね」
「兄さんは藁でお家を作るんだ」
「そうするんだね」
「そうするよ」
「ううん、それでもね」
「気をつけてね」
ここで、です。フーとウーはこう二匹に言いました。
「藁は水を通しにくいし」
「風にも吹き飛ばされるからね」
「だからね」
「そこは注意してね」
「ううん、それじゃあね」
弟達の言葉を聞いてでした、ブーは工夫をすることに決めました。そのうえで自分のお家を作ることにしました。
そしてフーもです、こう言うのでした。
「僕は木で作るよ」
「木のお家だね」
「それだね」
「そう、木のお家は夏涼しいし冬は暖かいしね」
快適だからだというのです。
「そのお家にするよ」
「火事には気をつけるんだよ」
「木は燃えやすいかね」
ブーとウーはフーにすぐにこう言いました。
「フーも一緒に燃えたら大変だよ」
「大事になるから」
「そうだね、じゃあ」
フーもです、兄弟の言葉を聞いて考えるのでした。
そのうえで、です。兄弟達にこう言いました。
「ちょっと面白いことやってみるよ」
「うん、そうした方がいいよ」
「火は怖いからね」
ブーとウーはフーに言うのでした、こうしてフーも木の家に備えをしました。
最後はウーです、彼はというと。
「僕は最初からね」
「最初から?」
「というと?」
「うん、最初から頑丈で燃えない煉瓦のお家にするよ」
そのお家にするというのです。
「それにね」
「ああ、煉瓦だとね」
「確かに頑丈だし燃えないね」
「最初からいいね」
「慎重なウーらしいね」
「そうだよね、それじゃあ煉瓦のお家にするよ」
こうしてでした、ウーは煉瓦のお家を作ることにしました。ですが煉瓦のお家には煙突があるものです。その煙突を見てです。
ブーとフーはです、ウーにすぐに言いました。
「煙突から悪い奴が入って来たらね」
「まずいね」
「ああ、そういえば」
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