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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第六十六話
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の準備を始めながらそう言ったリタに、僕は小さく頷いた。
そうだ…後はこの封印次元展開装置を発動させて、目の前でマナを吸い込んでいる渦に封印次元のドクメントを吸い込ませ…ラザリスを…ジルディアを再び眠らせるだけなんだ。
「…これで…本当に終わるんだね…」
「…ん…」
封印次元展開装置の準備をするリタと、マナを吸い込む渦『ボルテックス』を見ながら僕の両隣でそう言うカノンノとメリア。
そう…これで最後…の筈だけれど…
「(なんだろう…この不安感…。それに…サレの言ってた『手遅れ』って…)」
「…よっし、準備完了。後は起動させるだけね」
何故か先程から来る嫌な不安感と、サレが最後に残して言った言葉を考えていると、リタが封印次元展開装置の準備を終えてその装置に両手を向けていた。
「──さぁ…世界中の皆が集めたドクメントなんだから…上手くいってっ!」
両手を向けたままリタがそう言うと封印次元展開装置が起動音を出し、装置からドクメントが溢れ出てボルテックスへと流れ込んでいく。
此処からだと世界樹の様子は分からないけど…封印次元のドクメントが流れ込んでいく度に周りの結晶が感応するように輝き出す。
このまま本当に…世界は救われるんだ。
そう…思った瞬間だった…。
────ピシリッ!
「…ぇ…?」
嫌に、だが確実に耳に届いた音に、僕は納めていた木刀を抜いてみると…何故か今まで傷すら見せなかった相棒に、徐々に徐々にとヒビが入ってきていた。
そしてそれは止まることは無く次第にビキビキと音をたてて広がっていき、そして……
──────バキリッ!
……今まででより一層、嫌に耳に響く音をたてて、持ち手の柄の部分だけを残して木刀が、砕け散った。
「そんな…どうして…っ」
突然砕け散った木刀に、僕は残った柄の部分を握り締めながら声を漏らす。
これは世界樹から作られた木刀だ。それが砕けるという事は…世界樹に何かあった…っ!?
「そうだ、メリアは…っ!?」
世界樹から作られた木刀が砕け散り、世界樹に何かがあった。それはつまり、世界樹から生まれたディセンダーであるメリアにも何か起こったかもしれない。
僕はその考えに至り、慌ててメリアを見ると…一瞬息が止まった。
ほんの一瞬だけ…だけど確実に一度、『見えてしまった』。
彼女の身体を…ジルディアのキバに似たナニカが貫いた姿を…。
「…ぁ……ぇ……」
「メリア…メリアっ!」
彼女の身体を貫いたように見えたソレはまばたきする間に消え、メリアの身体がゆっくりと傾い
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